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1984年7月発行 広報よみたん / 2頁

今、読谷村の青少年をどう育てるか 第15回読谷村社会教育振興会 大会スローガン 学校、地域、家庭が連帯の責任を!! 十一氏二団体を表彰 大会宣言

今、読谷村の青少年をどう育てるか 第15回読谷村社会教育振興会
大会スローガン
一、家庭から地域に広げようあいさつの輪
一、「家庭の日」明るい対話に灯がともる
一、よい仲間よい環境が人をつくる
一、伸びる芽を守れわが子も人の子も
一、健康で明るい青少年の育成に協力しましょう
一、青少年のためにあなたに力を

 第十五回読谷村社会教育振興大会が、去る六月二十四日(日)午前九時半より読谷小学校体育館において開催されました。村教育委員会の主催による同大会には、学校、地域、社会教育関係団体などから四〇〇名が参加「今!読谷村の青少年をどう育てるか」をテーマに、活発な討議が交わされました。
 社会教育振興大会は「目まぐるしく移り変わる社会情勢の中にあって、村民の生活の場である家庭、学校、職場並びに地域社会の人間関係の望ましいあり方を求め、現実にはどのような問題があるのか討議を深め合い、地域連帯の輪をひろげ、住みよいムラづくりに寄与する。」目的で開催されたものです。

学校、地域、家庭が連帯の責任を!!
 午前九時三十分より開会式典を行い、主催者を代表して、新崎盛繁教育長があいさつに立ち大会の意義と重要性を強調しました。その後、中頭教育事務所々長照屋寛吉氏、村長山内徳信氏、議会議長伊波栄徳氏より激励のあいさつを受けました。
 十時四十分からは、「今!読谷村の青少年をどう育てるか」を統一テーマにパネル討議が行われました。パネラーには、知花哲雄、小橋川清弘、松田敬子、佐久間盛夫、狩俣秀雄、の各氏が登壇し、高齢者、青年、婦人、公民館長、学校、のそれぞれの立場から意見発表を行いました。その中で協力心に欠け、忍耐力が弱く、無責任、無関心、無気力になった児童生徒の増加、さらに、低年齢化、集団化、粗暴化していく青少年の非行、その原因と問題解決について真剣な討議が交わされました。
 午後からは、各小学校区ごとに、統一テーマをもとに分科会が開かれました。
 今、学校では、地域では、家庭では、青少年に対して、どのように関わり、どのように育てていくか、又、青少年を取りまく社会環境や現状はどうか等、身近な体験を交えた活発な討議が行われました。
 午後四時からの全体討議では、各分科会討議をもとに、学校、家庭、地域が連帯の責任として、青少年の健全育成のための具体的な取り組みを実践していくことを確認しあい、六つのスローガンを採択、大会宣言を決議して幕をとじました。

十一氏二団体を表彰
 同大会では、長年、学校教育、社会教育に貢献されました次の方々及び団体を表彰しました。
 今後の増々の御活躍を期待いたします。
◎個人(敬称略)
・宮城実(大湾)
・新垣美代(大木)
・新垣正一(大木)
・知花昌盛(高志保)
・上地千恵子(波平)
・与那嶺徳市(渡ケ次)
・新垣恵子(渡ケ次)
・島袋美恵子(都屋)
・津波清子(長浜)
・山内昌千代(渡ケ次)
・当山宗仁(喜名)
◎団体の部
・古堅中学校PTA伊良皆支部
・楚辺子ども会

大会宣言
 今日、目まぐるしく変遷する社会の中にあって、我々の生活の場である家庭・学校・地域社会における人間関係はますます複雑多岐をきわめつつある。
 このときにあたり第15回社会教育振興大会において、村内各関係機関団体をはじめ村民多数の参加を得て本大会のテーマ「今!読谷村の青少年をどう育てるか」を設定し、活発な研究討議がなされ、21世紀に翔いていく若者たちが心ゆたかに生きるために主体的にのびのびと責任ある行動をおこし、たくましく育っていくよう地域としての限りない連帯と素地作りが浮きぼりにされた。
 我々は責任を他に転嫁することなく、それぞれの持場をしっかり守り、相互の連帯を深め、相提携して特に次代を担う青少年の豊かな人間性づくりのために1人1人の大人が家庭や学校・地域社会において果すべき役割は何であるかが再確認された。
 我々は本大会における研究成果の実現を期し、自らが姿勢を正し、努力を重ね、勇気と決断をもって所期の目的達成を宣言し、左記事項実践のために本大会の名においてここに決議する。
  記
1.私たちは心豊かな家庭づくりに務めます。
 ・明るくあいさつができる家庭。
 ・家の仕事を分担して協力できる家庭。
 ・物を大切に、お金を上手につかうよい家庭。
 ・よいこと、わるいことをはっきりわきまえるよい家庭。
2.私たちは住みよい地域をつくるために隣り近所と仲よく暮らせるよう地域の活動に参加いたします。
 ・よわい人に手をさしのべ、共に生きるよい家庭。
 ・「それくらいはいいじゃないか」と放任しないで育てるよい家庭。
 ・広い世界、どこで住んでも役立つ子に育てるよい家庭。
 昭和59年6月24日 第15回読谷村社会教育振興大会

※写真「約400名が参加実り多い大会となった」は原本参照

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