みつめよう少年たちの未来 非行 何が彼らをそうさせるか
三月は”節目の月”です。進学や就職を目前にした少年たち、また、この時期に転勤する父親などもいて、ふだんと違ったあわただしさがあります。
進学・進級・卒業・友人との別れ・新しい環境への期待と不安………。少年たちの心は揺れ動いています。そして、毎年この時期になると、非行や家出が多くなります。
非行、家出は現実からの逃避
非行に走ったり、家出をした少年や少女に総じて言えることは、彼らが「現実から何らかの方法で逃避しようとしたい」ということです。「いざこざの絶えない家庭」「不快な学校生活」「たいくつな毎日」……自分たちがとらえたそんな現実に対して、彼らは「面白くない」「ムカつく」と、自らを非行や家出へと駆り立ててしまったのです。
「本人の心の問題」と言う前に
もちろん、非行に走ったり、家出をする少年は、全体から見ればほんのひと握りです。彼らは特に神経が過敏で”心の弱い”人間だったのかも知れません。
しかし、本人の心の問題と突き放すことはできません。
非行や家出の背景について見ると、少年たちの未来をゆがめてしまった責任の一端は私たち大人にもあるのではないでしょうか。
・欲しいから取る-万引き、盗み
・親や教師の態度に反発-暴力
・一度試してみるか好奇心-シンナー遊び
・大人の世界への好奇心-性非行
遊び半分、好奇心、自暴自棄、揺れ動く少年や少女たちの心は、ほんのちょっとした親や教師の言葉や態度にも敏感に反応し、ついには非行に走ってしまう。
親の世代がいだいている子供のイメージと子供たちの心理状態にはかなりのくい違いがあるようです。
子供達には子供連なりの世界があり、おしつけがましい大人の意見にはつい反発したくなるものです。
情報がはんらんし、子供達を誘惑する”遊び”は、あちらこちらにあります。
日頃から子供連の態度や行動には十分注意を払い、よき話し相手、よき理解者となりましょう。
非行と家出の防止
~家庭での心くばり~
・子供の悩みごとや心配ごとについて、いつでも気軽に話し合える家庭づくりを心がける。
・社会生活のルールや困難・苦しみに耐える心を育てる。
・ふだんから子供の持ち物や言葉遣い、態度などによく注意し、変わった兆候が見られるときは、指導や助言を行う。
・子供の外出先を常に確かめ、帰宅時間を守らせるようにする。また、子供の友達をよく知っておき、親同士が時々連絡を取り合う。
・子供が進学や就職試験に失敗しても、温かい思いやりのある態度で接し、挫折感を早く取り除いてやる。
・非行に走ったり、家出したとみられるときは、できるだけ早く警察などに相談する。