読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1985年4月発行 広報よみたん / 3頁

五度び声高らかに「平和宣言」平和で明るい豊かな文化村づくりを目指す 昭和60年度施政方針 はじめに 2村政に対する基本姿勢

〔299号2ページの続き〕

有しているが、軍隊は最終的には国民を守り得ないこともよく知っております。
 そして、第二次大戦中、多くの国民が国策に追従させられた愚は繰り返してはなりません。核戦争には勝敗はなく、あるのは人類の滅亡のみであります。従って、平和に勝る福祉はなく、平和は人類最高の理想といわなければなりません。理想に向って最善の努力をするのが人類の崇高な使命であり、道徳的行為といわなければなりません。
 読谷村は、人間の「生存と平和」を最も大事にする立場から非核宣言の村として議会議決をしているのであります。改憲論や軍備増強、自衛官募集業務等、戦争につながる行為は、読谷村政の基本理念にそぐわないものであり、今後とも拒否して参ります。
 私は、ここに沖縄の歴史の教訓と日本の平和憲法の理念、更に「非核宣言の村」としての読谷村民の願いを体して、五度び内外に、声高らかに「平和宣言」をするものであります。

一、われわれは、反核、反戦を貫き、平和を守り、人類の存続と文化の発展のために奮闘する。
一、われわれは、我々と我々の子孫の幸せと繁栄をめざし、平和な社会を築くために奮闘する。
一、われわれは、読谷村民の住みよい生活環境の確保をめざし、基地公害を拒否するために奮闘する。
一、われわれは、より身近な問題として、読谷飛行場肉の米軍落下傘演習場の早期撤去を求めると共に、トリイ通信基地内の新たな問題である「特殊作戦部隊」の動静については、地域住民と連携を共にしながら奮闘する。
 以上のことを村民に訴え、実践にあたっては、地域のかかえている実情をふまえつつ村民と共に決意するものであります。
 一方、復帰後の沖縄振興開発の為に制定された特別措置法を受けて、今年は第二次振興開発計画の四年目に入ることになります。
 復帰後今日まで、本村の諸施策も、これに基づいて展開してきたのであります。その結果、社会資本の整備、学校教育施設の整備、生活環境の整備、生産基盤の整備等々、一定の成果を上げてまいりましたが、今後とも時代の進展に即応しつつ、将来への展望に基づき、本村の社会的、経済的、文化的基盤の整備拡充の為、努力していく所存であります。
 読谷村の村づくりは、日頃申し上げておりますように、過去を反省し、現在を大事にしつつ、二一世紀を展望する村づくりであり、ふるさと読谷のもつ地域特性を活したものでなければなりません。
 そこで最も大事なことは、村民がたえず人間としての生き方を歴史の教訓から学び、「真なるもの純なるもの」を見つめる視点と、地方の時代、文化の時代にふさわしく、地域に立脚しつつも、尚、普遍性、世界性を有する視野と志が必要であります。
 自治体(読谷村)の生命は未来永劫に続くものであります。生命力となって地域社会を担って立つのは人間であり、その人づくりの場が教育及び文化活動であろうと思います。
 担い手づくりとして、地域文化を語る教育、感動を抱かせる芸術的教育、そして平和的、民主的、国民的教育を築き発展させることが重要であり、その過程にあるという認識に立ち、村民自らが主体的、自律的、創造的に、しかもマクロ(巨視)的立場からの実践が今こそ必要であります。
 読谷村は、年々人口の社会的増加が続いております。村民一人びとりが地方の時代のもつ意味、いわゆる「自治の思想」を十分に理解され、村づくり、地域づくりの主人公は「一人びとりの村民である」という基本認識のもとに、行政区や地域とのかかわりを積極的に持ち、よりよい地域社会づくりに参加されるよう期待するものであります。
 どうぞ読谷村の目指す「人間性豊かな環境・文化村」づくりに自信と誇りをもって取り組まれますようお願い申し上げる次第であります。
 さて、現下の日本の政治状況は、行政改革、財政再建、教育臨調という、かってない厳しい状況下にあります。国、県、村とも厳しい財政状況の中での予算編成でありましたが、今日まで進めてきた諸施策の継続実施を中心に、将来に向けて、より充実した施策の展開を目指していきたいと思います。
 そこで本年度は、「萩川地区土地改良総合整備事業」をはじめ、「農業構造改善モデル地区特別対策事業」、「古堅小学校プール建設事業」、「古堅中学校運動場整備事業」、「喜名地区移転先地公共施設整備事業」、「福祉バス購入補助」、「かりゆし学園農業実習園開設補助」、「大湾児童公園用地購入」、「長浜後原~座喜味城線返還軍用道路用地購入」、水釜~大木線道路整備事業」、「村道及び生活道路整備事業」、「村史資料編の発刊」、「防犯燈の設置」、(農村婦人の家建設事業と国体施設整備事業は調査中)等々、新規事業として推進していく計画であります。
 そこで、村民の英知と協力のもとに、ユニークな村づくり、清新活力ある村づくりを進めていく考えであります。
 昭和六〇年度も、議会の皆さんをはじめ、村民各位の積極的な御指導、御協力、御支援を抑ぎつつ村政を進めていく考えでありますので、よろしくお願い申し上げます。

2 村政に対する基本姿勢
 私の村政に対する基本姿勢は、沖縄県民の歩んできた歴史的教訓をふまえ、現在の国際及び国内情勢に思いをいたした時、読谷村という「一地方自治体」とはいえ、よって立つところは日本国憲法の理念である「平和主義」、民主主義」、「基本的人権の尊重」という三原則であります。
 一方、地方自治の本旨に基づいて確立された我が国の地方自治制度、いわゆる住民自治、団体自治の観点に立ち「自治と分権」を内容とする「地方の時代」を目指し、平和で明るい豊かな文化村づくり、清新活力ある村政を主体的、創造的に進めていくことであります。

※写真「施政方針演説をする山内村長」は原本参照

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。