五度び声高らかに「平和宣言」平和で明るい豊かな文化村づくりを目指す 昭和60年度施政方針 4本年度の実施事項 (1)学校・社会教育並びに文化活動等の振興に関する施策 (2)産業経済振興に関する施策 (3)社会福祉の増進のための施策
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もつながるものであり、ひいては沖縄の地方文化の発展、文化の光を観光と定義するならば、沖縄(読谷)の観光産業の発展にも大きく寄与することができると信ずるからであります。
(2)産業経済振興に関する施策
①農道生産基盤の整備
本村産業の主要を占める農業は、亜熱帯性気候を利用した産業として年々生々発展してまいりました。農業は全ての産業の基礎となるものであり、その振興はきわめて重要な課題となります。農業の生産性を高め農家生活を安定させるためには、土地の効率利用はもちろん農業経営にも絶えず主体的な創意工夫が必要となってまいります。
これまで生産基盤の整備として座喜味地区や渡具知地区で圃場整備を実施し、生産性を高めてまいりましたが、本年度も次のような生産基盤の整備を実施してまいります。
イ 西部連道地区土地改良総合整備事業
この地区は本年度で六年目を迎え、これまで46ヘクタールの圃場の整備がおわり全体の58%が完了しております。
すでに作物も収穫され、事業効果もあらわれております。本年度も十・六ヘクタールの圃場の整備と農道、排水路の整備を実施してまいります。
ロ 渡慶次地区土地改良総合整備事業
本年度で三年目を迎える地区で、約九ヘクタールの圃場が整備されております。引き続き四・四ヘクタールの圃場整備と西部速道地区と連結する基幹農道、そして支線農道や排水路等の整備を実施してまいります。
ハ 浜屋地区土地改良総合整備事業
この地区は昨年度より工事が着工され、三・九ヘクタールの圃場が整備されました。本年度も四・二ヘクタールの圃場と西部連道地区及び渡慶次地区から速道する基幹農道の整備及び支線農道や排水路の整備を実施してまいります。
ニ 萩川地区土地改良総合整備事業
萩川地区におきましては、昨年度で全体実施設計が完了し、本年度より二・七ヘクタールの圃場整備と農道、排水路等の工事が実施されます。新規の土地改良地区として今後継続して事業がおこなわれます。
ホ 農道改修事業
村単独の事業として実施してまいりました。農道改修事業は三年目を迎えました。農業生産の向上を目的として破損の著しい農道を本年度も改修してまいりたいと思います。
②灌漑排水事業
渡具知地区灌漑排水事業につきましては、昨年度で容量五、三〇〇トンの貯水池が完成しましたが、本年度は管水路、給水栓及び揚水機の取り付け工事を実施し、農家の計画経営による所得の増大に資してまいりたいと思います。
長浜川における県営灌漑排水事業につきましては、昭和五〇年度から調査が進められ、全体実施計画や工事用道路および仮排水トンネル等の工事が実施されてまいりました。長浜ダムの受益面積は二八○ヘクタールと広大で、読谷農業の近代化を確立するものであり、世紀の大事業となるものであります。昨年度で用地も52%が取得され、本年度も継続して用地の取得と切替えトンネル工事が実施されます。
③農業構造改善モデル地区整備特別対策事業
この事業は、沖縄県における農業構造の改善対策の検討に資するモデル事業として、農業の組織化の促進、農業生産基盤の整備及び農業近代化の整備等、重点的に実施することを基本とするもので、昨年度は畜産経営の安定化をはかるために共同畜舎を建設してまいりました。
本年度は宇座地区において七名の生産農家を対象とした野菜生産団地の形成をはかるもので、栽培棟や育苗棟そして灌水施設などを備えた事業を実施してまいります。
④漁業生産の振興
近年、本村の漁業は漁港施設の整備や定置網などの導入により徐々に近代化されてまいりました。しかし、漁場環境の悪化や燃油価格、魚価の低迷等もあり漁業経営には厳しい面があります。
沿岸漁業の安定的発展のため国の施策を導入し、漁業構造を改善していくために近代化施設の整備や漁村環境条件の改善などを積極的に図るとともに、本年度も定置漁法をさらに充実発展させるために定置船省力機購入の補助を行い漁家経営の安定に資してまいりたいと思います。
(3)社会福祉の増進のための施策
本村の福祉行政は、総合福祉センターを拠点に社会福祉協議会を核にして各種福祉団体、ボランティア等多くの地域住民の参加をえて実践しております。本年度も多くの方々の深い御理解のもとに老人福祉、心身障害者福祉、児童、母子福祉、生活保護世帯の更生指導等の福祉行政を進めてまいります。
老人福祉につきましては、老齢人口の増加と核家族化の進行により、年々一人暮らし老人や寝たきり老人等の介護を必要とする老人が増えてまいりました。これらに対処するために家庭奉仕員を中心にきめ細かな在宅福祉サービスを拡充するほか、特別養護老人ホームを村内に設置するよう国・県に働きかけてまいります。
一方、健康で行きがいのある老後の生活を送っていただくために、老人クラブや各種サークル活動を育成強化するとともに、老人の豊かな経験を福祉と村づくりに生かしていきたいと思います。また、老人保健法に基づく事業も合わせて実施してまいります。
身体障害者の福祉につきましては、身体障害者が自立に必要な技術を習得し、自立更生をはかる目的に昨年度から「技術取得事業」を実施しておりますが、本年度もひき続き身体障害者協会と提携してこの事業を実施し、障害者の福祉の増進をはかりたいと思います。
精神薄弱者(児)の福祉につきましては、通所授産施設「読谷かりゆし学園」が園長を中心に父母の会、ボランティア及び関係者の御協力のもとに日々頑張っているところであり、昨年度は共同作業棟の建設を助成してまいりました。本年度は通所者が土に親しみ、生産の喜びを味わうよう農業実習園用地の取得を助成してまいりたいと思います。
児童及び母子福祉につきましては、保育事業を充実させるとともに社会福祉協議会とも連携した障害児保育を充実させ、母子寡婦福祉会の育成強化と母子福祉資金の貸付等、諸制度の活用を促進してまいります。
福祉の目標は、村民が心身ともに健康で明るい生活