年金よもやま話 年金制度はつぶれるか
「年金制度はどうせつぶれるんじゃないの」どうもこういうウワサが流れているようです。日本の人口は、どんどん年寄りが多くなっていくんだから、戦後のベビーブーム世代が老後を迎える頃には年金制度はなくなっているんじゃないか。それならアテにしてもだめだ、なんていう悲観論というか年金不信ですね。
確かに現在六人で一人のお年寄を支えているのが二十一世紀のはじめのピーク時には三人で一人ということになります。年金制度が一番のがんばり時になるのがその頃です。その頃の一番きつい所を乗り切っていくのに、今の年金制度の足腰が十分強くなっているか眺めてみると、ちょっと弱い。そこで制度全般の見直し、つまり年金改正が必要になってきたのです。
この年金改正が実施されれば、将来の制度の不安は解消されます。今のままの制度で人口高齢化の山を越えるのは、確かにきつい、病気で倒れてしまうかもしれない。昭和六十一年四月から施行されることとなった今回の年金改正は、いわば、これに対する処方箋です。病気を防ぐための準備は、今からしておかなければなりません。その処方箋には、苦い薬も含まれていまが決して無理を強いるものではありません。基準は公平な制度を作っていくことで、世代と世代の思いやりが大事だということです。
二十一世紀の本格的な高齢化社会を前にして、年金制度の総点検をしてみて、具合の悪いところは今のうちに直しておくということなのです。それをやっておけば、年金制度がつぶれてしまうことなど絶対に有り得ないということができます。