読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1987年11月発行 広報よみたん / 10頁

【見出し】保健婦だより 成人健康シリーズ№13 尿潜血はどうして起こるのか

 住民検診も終わり、検診の結果が気になっている方も多いと思いますが、今回は検診時に多かった尿潜血について、説明したいと思います。
 尿検査で潜血反応陽性と云う事は、尿中に血液が混じっている事を意味しています。尿潜血はいろんな疾患が原因で起こりますが、潜血が陽性の場合、まず疑われるのは、腎、尿路系の疾患です。
 ①腎臓障害が原因で尿潜血がおこっている場合、尿蛋白も陽性と云う結果がでてきます。他に随伴する症状として全身倦怠感、むくみ、排尿痛、尿量の変化(多尿、乏尿)腰痛などがあります。急性期の場合には発熱が伴う事もあります。
 ②腎臓、尿管、膀胱、尿道等を尿路と呼んでいるわけですが、いずれかに感染が生じた場合にも潜血が陽性になります。尿路系の感染症で特に多いのは膀胱炎ですが、この場合には頻尿、排尿痛、尿の混濁等の随伴症状が伴ないます。
 ③又、尿路系に結石が生じた場合にも潜血反応陽性になります。尿路結石の場合、結石ができる部位によって症状が少しづつ異なってきます。腎臓にできた場合は腰痛、無尿、膀胱にできた場合は排尿痛、排尿障害などがみられます。痛みも鈍痛、不快感程度のものから、激痛までありますし、数分間でおさまるものから、数時間持続するものまでさまざまです。
 ④婦人科疾患がある場合にも、潜血反応は陽性になる事があります。下着に血がついていたり、膿のようなおり物とかがついていたら、子宮、膣部からの出血が尿に混じったと云う可能性が考えられるのです。
 ⑤疲れがたまっていたり、風邪の時も潜血反応が陽性ででてきます。これは、一過性のものですから心配はいりません。
 尿潜血は上記の疾患が原因で起こってきますが、なかには原因となる疾患がないにもかかわらず、尿潜血が陽性になる人もいます。体質的に尿潜血が陽性になったり、老化現象のひとつとして、尿潜血があらわれる人もいるのです。検診時に多くみられる三ヵ年、四ヵ年も尿潜血陽性という人に話を聞いてみると、尿潜血を最初に指摘された年には精査を受けたが、どこにも異常はなかったとの事でした。三ヵ年、四ヵ年も尿潜血が陽性で、他の症状があらわれなかった人は、体質的なもの老化性のものと云う事なのです。
 尿潜血が陽性にでた場合大切なのは、なにが原因で潜血が起こっているかつきとめる事です。検診後、病院で精査したにもかかわらずどこにも異常がみられなかった人もいますし、尿路結石が発見された人や子宮筋腫が発見された人もいるのです。なにが原因で潜血が起こっているのかを知る事によって無用な心配を取り去る事にも結がりますし、適切な治療に結びつける事もできます。尿潜血が陽性に出た場合、保健婦とも相談して十分な精査を受ける様にして下さい。
 検診の事後処理として、公民館まわりの健康相談を行なっていますので、連絡のあった方はこの機会を逃さず、ぜひいらっしゃって下さい。又、毎週月曜日午前九時~午後四時の間、健康相談も行なっていますのでご利用下さい。場所は役場保健衛生課、健康相談室。

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