読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年1月発行 広報よみたん / 5頁

新年のごあいさつ 読谷村教育長新崎盛繁【顔写真】

 謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
 希望にあふれる新春を寿ぎ、村民のご清福とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
 一九八八年は、国の内外での諸情勢の慌だたしさと共に米軍の演習等物騒なニュースの続く中で過ぎてしまいましたが、平和を希求し、人間性豊かな環境、文化村をめざして村民の遅しい胎動の年でもあったと思います。数々のイベントわけても読谷まつりに集約された村内組織各層の人々が、日頃の経済生活文化の創造展としてとらえた見事な発表参加に象徴されました。又社会教育施設につきましては、多年切望されておりました歴史民俗資料の増設が叶えられました。
 地下一階、地上二階の新館工事が進められております。完成すれば一階が民俗資料関係展示館、二階が美術館となります。一九八五年に地域文化啓発を目的に特別寄贈されました故堀田清治画伯「大威明徳王」(一五口号)の大作外二十六点(堀田栄子様・川島博株ご寄贈)を一堂に展示記念館として、村内外各地から親展頂けるものと期待いたしております。一方学校関係といたしましては、渡慶小、読谷小の用地買い上げでは、地主の深いご理解を得て順調に業務が進みました。おかげで施設の準備、校舎建築工事の着工と、多年願望された施設が日々完成に向っております。古堅中、右堅南小の運動場整備、格技場、プールの工事も順調に施工されております。残る一・二件の学校用地買い上げの問題がありますが、村民各位のご理解で早期に解決させて戴き、スムーズな環境整備が出来ますようお願い申し上げる次第であります。
 昨年は青少年の健全育成の立場から社会教育関係団体をはじめ地域の連携の中で「やる気」を育てるための行動をおこそうという事を強調いたしました。幸い村内小中学校現場とPTAが児童生徒一人ひとりが逞しく生きる力を伸ばすにはを求めて研究実践が続けられておりますが、成果をあげる上で地域をあげての運動にする為には、村民みんなのかゝわりが望まれて参ります。ひと昔前のように子ども達は親以外の人たちからの温かい励ましや意見も出し合って育てたいものであります。子ども達は彼等が見たり聞いたり、感じたりするものをどんどん吸収して自立していきます。よい影響を及ぼす地域をみんなで考えていく事が求められていると思います。今日、本村の各団体各組織が活発な治動を展開している事は誠に結構な事であります。あと一歩踏みこんで、明日の読谷村を担っていく青少年の為に総意を結集しようではありませんか。
 一九八九年が、いよいよ活気に満ちた飛躍の年でありますよう祈念申し上げて、新年のごあいさつといたします。

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