読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年4月発行 広報よみたん / 12頁

憲法の理念に立ち「平和宣言」村民とともに21世紀を展望するムラづくりを推進 平成元年度施政方針 【写真:2】一、はじめに二、村政に対する基本姿勢三、本年度の重点事項 【写真:2】四、本年度の実施項目(1)学校教育、社会教育の充実並びに地域文化創造に関する施策 【写真:2】(2)産業・経済の振興に関する施策 【写真:5】(3)社会福祉増進のための施策(4)生活環境の整備に関する施策 【写真:4】(5)読谷飛行場転用計画実現について(6)残波岬地域及び海岸整備等の開発促進 【写真:2】(7)緑化および美化運動の推進 【写真:1】(8)行政区域の改善(9)行政機構改革及び執行体制の強化(10)平和行政の推進(11)比謝川沿岸整備計画基礎調査5おわりに

(10) 平和行政の推進
平和は人類共通の願いであります。しかし、この地球上には五万発以上の核兵器が貯えられているといわれ、人類の生存に深刻な脅威を与えております。
このような国際状況の下で、英国のマンチエスター市の非核都市宣言が契機となりまして、世界的に非核自治体運動が広まり、今では世界二十四カ国で、四、〇〇〇余におよぶ自治体が非核宣言を行っております。唯一の被爆国でありますわが国の非核宣言自治体は一三五〇余、人口比で六十八パーセントにも達しております。ちなみに、県内においては二十六の市町村が非核宣言を行っており、本村は一九八二年に非核宣言をいたしたところであります。
地球上から一日も早く核兵器をなくし、平和な世界を築き上げていくため、全国的な組織であります非核宣言自治体連格協議会と相提携して草の根平和運動の輪を広げてまいりたいと思います。
一方、沖縄は、本土復帰が実現したとはいえ、いまだ日本全体の米軍占用基地の約七十五パーセントが集中し、本村は村域の四十八パーセントの軍用地を抱えております。東の山林部には核疑惑の弾薬庫があり、村の中央部であります読谷飛行場では住民無視のパラシュート降下演習の激化や滑走路損壊査定訓練が強行されてきました。この現実は国内における差別の実態であり安保以前の問題であります。
このような状況の下で、「戦争とは何か、何故基地があるか、平和とは何か」について問い直し、村民が日常的に平和問題を考える機会として、昨年第一回平和創造展を開催いたしました。
平和創造展では県立平和祈念資料館をはじめ、村内外の団体及び個人の戦災資料収集者等のご協力をいただき、かつての平和郷の姿から戦時体制へ、そして悲惨な沖縄戦の赤裸々な様子、さらに、終戦後における想像を絶した村民生活の苦悩の実態を遺品、写真パネルで紹介し、また、読谷村における軍用地の変遷と現在の軍用地の状況及び平和闘争を図表、写真で示した平和創造展となりました。この催しに村内外から大勢の人々が参観され、平和の炎がともされました。
あの悲惨な沖縄戦を教訓として「平和は座して成らず」これを合言葉に、今年度も平和行政の一環として引続き平和創造展を開催し、平和村づくりを進めてまいります。

(11) 比謝川沿岸整備計画基礎調査
比謝川沿岸は自然景観に恵まれ、戦前は沖縄八景にも選ばれた名勝地であります。なかでも、比謝矼一帯は港町として栄え、清流な比謝川を山原船が行き交い、中部地域の物流の拠点となっていたといわれます。また、川面では子供達が遊び、憩いの場ともなっておりました。
この由緒ある地域を、再びあの戦前のような比謝川にとりもどし整備する方向性を探るため、昨年、比謝川沿岸整備計画基本調査を実施してまいりました。
今年度は、この基本調査を踏まえ、県をはじめとする関係機関との調査をはかる中から具体的な整備事業の態勢づくりに努めてまいります.

5おわりに
1989年(平成元年度)予算につきましてはこれで申し上げました諸施策を重点に次のように編成いたしました。
一 般 会 計       5,4419423 千円
水道事業会計      662,197 千円
国民健康保険特別会計 1,472,331 千円
診療所特別会計 117,518 千円
(メディカルセンター) 768,448 千円
老人保健特別会計 740,447 千円
以上の5会計予算で8,461,917千円となっております、さらに今議会は、議案42件を提案してありますが、この他にも数件の議案を追加提案する予定でございます。
最後に本村のかかえております諸問題の解決にあたっては、職員一体となって努力するとともに、効率的な行政運営をはかり村民の福祉向上に努めてまいりたいと思いますので、議会・議員をはじめ村民各位の一層ので協力、ご指導をお願い申し上げ施政方針といたします。
読谷村長 山 内 徳 信

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