読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年8月発行 広報よみたん / 6頁

座喜味献血会 献血者数が区人口を突破!! 1714人目に比嘉ヨシさん

 昭和五十三年結成の座喜味献血会(喜友名昇会長)では、去る七月二十三日の集団献血で、早くも区民人口の千七百十四人目を達成しました。
 結成当初なかなか理解の得られなかった区民の間にも今ではすっかり侵透し、年二回の割合で二百人を越す献血者数は県内の模範団体として高く評価されています。
 午前十一時二十分、めでたく千七百十四人目の献血者となった座喜味二十九番地の二・比嘉ヨシさん(六十二歳)に国吉隆之沖縄県赤十字血液センター事務部長より記念品が手渡されました。記念品を手に比嘉さんは「家族ぐるみでずっと献血を続けていますが、今回は思いもかけない記念すべき日となりました。今後とも可能な限り協力したいと思います。」と喜びを語り、又六十五歳になったご主人が献血年齢を越え、今回から献血できなくなった事を残念がっていたとはなしていました。年齢を越えても献血を申し出る人は多く、同センター職員のはなしではこのような例は極めてめずらしく座喜味区の普及率の高さを示しているとの事でした。
 献血運動を通して相互扶助・ユイマール(結廻)の精神が培われ又、血液検査の際に健康診断が得られる事もあって、健康管理の意識高揚にも役立ちました。献血当日には万全を期して臨むとあって採血不合格者は皆無に近いとのこと。「ここまでに至るには、結成以来の喜友名会長の並々ならぬご苦労があったればこそであり、今なお続くその奉仕的精神には頭の下がる思いです。」と同センター国吉事務部
長は感謝することしきり。喜友名会長は「ユイマールの精神で五千人目を目標に頑張ります。」と静かな語り口の中にも、情熱を燃やしていました。
 尚同献血会では、その顕著なる功績が認められ、昨年の喜友名会長の厚生大臣賞に続き沖縄県知事感謝状を受賞しました。

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