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1989年9月発行 広報よみたん / 7頁

金城実彫刻展 「創造への新たな出発」盛会裡に幕を閉じる=村内外・県外から約1500名が参観=

 金城実彫刻展実行委員会(仲宗根盛栄委員長)主催による金城実たひたち彫刻展「創造への新たな出発」が去る八月十九日出から二十七日(日)まで、村中央公民館ホールで開催されました。
 会場には、金城実先生の初期の作品「沖縄」(一九七〇年十二月製作)から最新作「トゥバラーマ」「子持節」(一九八九年七月制作)まで、一三八点の作品が展示され参観者に大きな感動を与えました。
 金城実先生といえば、残波大獅子、長崎平和の母子像、チビチリガマ世代を結ぶ平和の像など共同制作による大型作品が有名ですが今回の個展では小品を中心にし、先生のもつもう一つの世界が参観者の心をとらえたものと思われます。
 金城実先生にとっても、ふるさと沖縄で初の本格的な個展であり、九日間におよぶ期間中朝から晩まで会場に詰め、来訪者への対応におわれる毎日でした。
 会期中には、北海道池田町、札幌市、福岡県、長崎県、奈良県、大阪府などの県外からの来場も多く、臨時の講演会が何度か行なわれました。わけても最も感動的だったのは、浜比嘉島から来られたおじいちゃん、おばあちゃん達が、会場に入るやいなや涙を流して「ミノル」「ミノル」と呼び手を取り合って喜ぶ姿でありました。
 また、子ども達に実際に作品づくりの手ほどきをしました。
 このような先生の姿勢や来訪者への応対の様子の中に、真剣に生き、真剣に人と付き合い、真剣に制作に打ち込むという先生の生き方が表現されており、私たちに大きな示唆を与えてくれました。

(小橋川清弘)

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