読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年11月発行 広報よみたん / 11頁

保健だより 一歳六ヶ月検診より「かむことを考える」玉城トミエ

 十月三十日、明日を拓く子どもたち-その望ましい姿を求めて-という子どもフォーラムが行われました。その中で歯科医の立場からの提言が印象的でした。その話によると最近はむし歯は減少しているが本来おとなの病気であったはずの歯そう膿ろうや歯周炎等が増えている。その他口をスムーズに開けられない子、食べ物をかむことや、のみこむことがへたな子が多くなったとのことでした。
 それらの原因は小さい頃からやわらかい食べ物を食べ「物をかむ」機会が少くなったこと、その為に顎の発育が悪く歯並びやかみ合わせの悪い子が増えている。かみ合わせが悪
いと肩こりやストレスにも弱いという。「物をかむ」効果として
(一)だ液の分泌を促し口の内をきれいにし、消化吸収をよくしひいてはガン予防にもなる。
(二)よくかむことで脳の満腹中枢に情報を送りお腹がいっぱいという感覚がおき食べすぎを防ぐ
(三)口の周囲の筋肉をよく動かすことで脳の中枢神経の刺激となり脳の発達や働きをよくし脳の老化を防ぐ等がある。
 ところで読谷の幼児の歯の状態はどうでしょうか。一才六ケ月の健診の虫歯は沼本で県平均より低いが三才児健診では県平均より高い。さらに一才六ケ月健診時の哺乳ビン使用はすでに卒業しておかねばならない時期であるにもかかわらず2.5人~3人に一人は哺乳ビン使用している。しかも一日量700~1000リットルとその時期の必要量の二倍強のミルクを与えている。哺乳ビンから長期間ミルクを与えることは虫歯ができやすいだけでなくミルクで必要カロリーを満たして少食になり「物をかむ」ことの体験が増々おくれ精神的にもいつまでも赤ちゃんということになりかねない。健診時かなり強力に説明しているんですが一才六ケ月にもなると、子どもなりにも知恵づきやめさせるまで二~三週間は親子ともども真剣に努力しないといけない。子どもが十~十一ケ月頃からは昼はコップを使用させる等の練習を多くし一才までには自然の形で哺乳ビンを卒業させ食事を食べさせる努力をしてほしいものです。おやつ等も「かむ」ことを習慣づける歯ごたえのある果物やお菓子等を与える工夫も必要です。おかあさん乳幼児期からしっかり「物をかむ」習慣をつけるような子育てを心がけていますか?

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