読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年3月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】1年次 学力向上推進地域研究発表会を開く 【写真】

 学校、家庭、地域、行政が相互に連携を深めながら日々の諸活動の実践によって、児童生徒の学習意欲・効果を高め基礎学力の向上を図る方針のもと、精力的に運動を展開してきた読谷村学力向上対策推進協議会(知花亀次郎会長)の「学力向上推進地域研究発表会」が一月三十日午後、村福祉センターにて行われました。
 これは、平成四年度より向こう三年間、県教育委員会の学力向上推進地域として指定(平成六年まで)を受けたのに伴い、第一年次の研究実践発表となったもの。
 発表会会場には来賓を含め、教職員や村民ら約三百人が参加する中、知花会長は「本村児童、生徒のスポーツや音楽活動などの各種文化的行事の県内外における実績は著しい。しかし、反面、知識習得量の実態は県内でも好ましい位置にあるとは言えない。ここ数年来は指定を受け研究を推進する中で向上のきざしが見えてはきたが他に比べ学力の伸び悩みが見られ、今日程、我々大人たち一人ひとりの積極的な連帯意識が要求されている時代はない。国際化時代の二十一世紀を担う児童・生徒の育成のために、学校、家庭、地域、行政が連携を密にして尚一層のご尽力を期待したい」とあいさつ。続いて岳原宜正教育長、山内徳信村長、儀保輝和議会議長の祝辞や激励あいさつの後、研究実践発表の議事へと進行。発表では、まず、比嘉佑邦学対事務局長による研究の経過と成果・課題が報告されたのを皮切りに発表が行われ、
①学校教育専門部会
▼幼稚園
・大湾由美子(古堅幼稚園教諭)
▼小学校
・松田昭美(古堅南小学校教諭)
▼中学校
・冨底正得(読谷中学校教諭)
②家庭・地域教育部会
・上地栄(家庭・地域教育部長)
③調査研究部会
・喜友名正輝(調査研究部長)
の五氏によってこれまでの取り組みの成果と今後の課題などが提起され、また、発表者と出席者との活発な質疑応答が交わされた後、第一年次「学対の趣旨と実践体制の確立」の発表会を閉じました。
 第二年次(平成五年度)の学力向上対策の計画は「学対の研究推進の確立と実践研究の推進」を目標に学対の三部会を中心にさらなる活動が展開されてまいります。
 私たちは、二十一世紀を担う創造性豊かで知・徳・体の調和のとれた児童・生徒の育成をめざし、読谷村学力向上対策推進協議会に積極的に関わりを持ちましょう。
 尚、一年次における成果と課題は次のように集約されています。
【成果】
①各学校の研修体制は確立され円滑な運営がされている。
②「各学校の研究発表会」「あいさつ運動」「地域懇談会」等の実施により、家庭・地域が学対に  理解が深まってきた。
③毎月第二週、登校時、村内三十二拠点での「あいさつ運動」と広報車による村全域への広報活 動と一体となった「あいさつ運動」は大きな効果を上げている。
④幼・小・中の相互授業研究会を通して学校種間の連携が深まってきた。
⑤読谷高等学校の積極的な参加が、幼・小・中・高の連携を深める働きをしている。
【課題】
①学校、家庭・地域が一体となった学対を展開する組織の充実をいかに図るか。
②幼・小・中・高の相互授業研究会をいかに充実させるか。
③児童・生徒、地域の実態資料をいかに活用するか。
④学校種間の格差があり、取り組みの充実をいかに図るか。

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