読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1993年4月発行 広報よみたん / 2頁

【見出し】ウチナーグチで語ろう!「スリー語やびら沖縄口」講座を開く 【写真:民話を語る:沖縄口シンポジウム】

 「ハイサイチューウガナビラ」と、開会の言葉から閉会まで全てウチナーグチで語る「スリー・語やびら沖縄口」が二月六日午後、村中央公民館にて約二百人の老若男女が集うなか催されました。
 これは、今失われつつある沖縄文化の原点・ウチナーグチを見つめ直し子供たちに継承しようと『沖縄口の魅力をたずね、日々の生活をシマ言葉で豊かに彩る』ことを目的として村教育委員会(文化振興課)が初めて試みたもの。
 会場には琉球民謡のメロディーが流れ、オープニング「民話の世界」で具志堅タケさん、国吉トミさんが語りべとして登壇し、民話が披露された後、主催者を代表して岳原宜正教育長が「ウチナーグチ講座の初めての試みに心晴れ晴れとしている。失ってはいけないウチナーグチの良さ、大切な言葉をどうずれば守っていけるか常に考えていく必要がある。ウチナーグチは言葉の文化、今日はウチナーグチで語り合ってほしい」とあいさつ。その後講座は、第一部・沖縄ロシンポジューム、第二部・アジクーター沖縄口へと進行。シンポジュームでは、塩川信子村史編集委員の司会の下、山内徳信村長、比嘉好子民生委員、宮平良秀教育委員長、伊狩典子ラジオ沖縄方言ニュースキャスター、与那覇徳一渡慶次区長らの発言者によって沖縄口の魅力や将来への展望などの意見が交わされ「生まれ島の言葉は誇り高い文化でウチナーグチは宝言葉である。島言葉は思い深さとふるさとの香りがする魅力ある言葉、ヤマトロだけで話しすると生まれ島の言葉を忘れてしまい忘れた言葉は思い出せなくなって沖縄口は滅びてしまう。ヤマトロを押し退けて沖縄口を語ろう」と提唱。また。第二部での①ワラビンチャー沖縄口大会には国吉小百代(古堅小一年)、城間俊行(喜名小四年)、大城あんり(渡慶次小三年)の児童生徒らがウチナーグチでの民話物語や意見を述べ、そのなかで大城あんりさんは「学校の授業の中でウチナーグチの授業を作ってほしい。成績に関係ない授業は楽しいものになると思う」と提案し、会場から一際大きな拍手が送られた。そして、②シマ自慢では、山内真栄(宇座)、波平正康(座喜味)、花城景孝(喜名)、伊波勇一(伊良皆)、松田善康(楚辺)の五氏が自分の区に伝わる芸能や名所旧跡、伝説などを自慢話。なかには思わずヤマトロ(標準語)が飛び出したつしてウチナーグチとチャンポンになって語る様子には、会場内から大爆笑。意識すればするほどにヤマトロが出てきて会場は参加者らの笑いの渦に包まれた。
 シマ自慢の発表の後には③ミーグスイ チチグスイ ヌチグスイと題して舞踊が披露され、講座の締め括りには伊狩典子キャスターによって「方言ニュース」。伊狩さんは「ヨミタンヌ ゲイノーヌ ヒルサヤ イッペー チビラーサヌ スーラーサイビータン」と、この日の出来事の始終を解説し、ラジオの実況中継風にアナウンスした。
 なお、文化振興課においては『第一回沖縄口講座』の開設にあたっては村民を対象に”琉歌”を募集。琉歌は七〇人余から二百六十一首が寄せられ、これを琉歌集『くとうばなさき』として冊子にまとめ、会場にて配布しました。

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