読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1994年7月発行 広報よみたん / 2頁

【見出し】比嘉さん区長に就任

 二十一世紀を間近に控え、国際化、情報化の急速な進展や高齢化社会の進展に伴い人々の価値観も多様化し、ゆとりや快適性などの真の豊かさが求められる昨今、女性の社会参加と地位向上は時代のニーズであり世界的潮流となっており、女性が政治経済、社会教育文化などあらゆる分野に進出し、社会の発展に大きく貢献していることは喜ばしいことです。
 沖縄県においては、男女共同参画型社会の実現を目指す行動計画「DEIGOプラン21」を策定し、現在「女性センター」の建設や「おきなわ女性財団」の設立が進めれており、また、本村においては去る三月の議会定例会において山内徳信村長が、女性の社会参加と地位向上を図ることを目的に「女性政策担当の設置」を、村政運営の施政方針の中で表明しました。
 このような中、高志保区に女性リーダー・比嘉節子区長が就任したことは、男女平等の視点から女性自身が自信と自尊心を高め、女性の地位向上につながるものでしょう。
 初の女性区の誕生に、山内村長は「高志保に比嘉節子さんが区長として就任されたことは喜びに絶えない。比嘉さんは婦人会や福祉関係、農協の普及事業関係などの役員を務め、今日まで地域のために絶えず頑張ってきた方であり、本村においての女性区長としては初めてのことだと思いますが、区長の任務をりっぱに成し遂げ得る方である」とエールを送る一方、「私たち役場職員も比嘉さんを激励し、協力し合い頑張ってまいります。村民の皆様方からも絶大なご支援をお願いします」と述べていた。
 また、女性区長が誕生したことで村内では婦人らをはじめ区長会などからの激励と歓迎の声が相次ぐ中、就任した比嘉さんは「区行事をはじめ、いろんな文化活動やゆいまーる共生事業、施設の改善などに取り組んでいきたい。その点、区は先輩方がとても協力的なので助かるし、行政運営もやりやすい」と話していた。

 -プロフィール-
 比嘉さんは、青年会時代は渡慶次校区の役員を務め、婦人会時代には高志保区や村婦人会会長を歴任。また、戦後の物の欠乏していた時期に生活改善やグループ育成などに取り組み、その功績が評価され、一九九三年十一月、県知事から「生活指導士」の認定を受ける。「赤十字奉仕団」としても活躍する傍らで、現在も、地域住民の基本的人権の擁護と自由人権思想の普及・高揚を図る「人権擁護委員」として法務大臣の委嘱(同年七月)を受けて活躍中。

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