読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1997年7月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】役場旧庁舎で思い出を語る

 戦後の混乱の時期から今日まで、五十年余に亘り自治の殿堂として村民の息吹を見守り続けてきた旧役場庁舎が、近々取り壊される事になったことから、五月三十一日夕、「旧庁舎に感謝をこめ思い出を語る会」(同実行委員会・安田慶造呼び掛け人代表)が催されました。
 思い出を語る会には、歴代読谷村長を務めた知花成昇氏(第14代)や池原昌徳氏(第15代)、古堅宗光氏(第16代)をはじめ、役場退職者の方々や村議会議員、現職員ら総勢約百人余が旧庁舎に集い、思い出談義に花を咲かせました。
 会では、呼び掛け人代表の安田慶造氏(前助役)が「読谷村の産業、経済、文化・教育・平和を育んできた庁舎に感謝をこめ、今後の村づくりの糧にして頂きたくこの催しを計画した。戦後の読谷村における最大の課題は基地問題であったが、その難問の解決のために行政と村民が一丸となって取り組んできた。その強い信念が全国で初めて米軍基地内に役場を建設させた」と開催の趣旨を述べ、「先輩方の苦労話を聞き、若い職員らが先輩方の叱咤激励を受けながら今後の村づくりを進めて頂きたい」と語りました。
 引き続き、大湾近常生活福祉部長の経過報告の後を受け、あいさつに立った山内村長は「非常に意義のある催しであり、呼び掛けをして頂いた方々に心より感謝したい」とお礼を述べた上で、「戦後の灰燼の中から読谷村の再建・復興に貢献してきた先輩方のご苦労に、皆の拍手で感謝しよう。今日は先輩方の苦労話に耳を傾け、議会と行政、村民が心を一つにし、皆で知恵を出しあって今後の行政を進めていきたい」と諸先輩方の労苦を讃えました。
 次いで、それぞれの行政を担った立場から、元歴代村長のつきない思い出が語られ、知花成昇元村長は「読谷村がこのように発展するとは夢にも思わなかった。五十年の歳月の重みはどう表現してよいか言葉が見つからず感無量。今後も村民挙げて一致協力し、読谷村のさらなる発展を願おう」と述べ、池原昌徳元村長は「基地の重圧の下で苦難の行政を強いられてきた。我々村民の願いがかなえられず悔しい思いをしたことが何度もあった」と回顧、また古堅宗光元村長は「年配の皆さんは過去を語り、若者は未来を語る必要がある。皆で読谷村の将来を語り、絶えず研鑽を積みながら今後の素晴らしい読谷村を築いていこう」と促しました。
 その後は懇親会へと移り、懇親会では現職員らが車座にたって諸先輩方を囲み、読谷村の戦後復興・再建に情熱を傾注し、人並みならぬ苦労を積み重ねてきた先輩方の話に熱心に耳を傾ける一方で、素晴らしい読谷村を築いてきた先輩方に敬意を表しました。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。