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2001年7月発行 広報よみたん / 2頁

紅イモ蒸熱処理施設が完成 紅イモ青果を本土へ出荷

紅イモ蒸熱処理施設が完成
紅イモ青果を本土へ出荷

 薬剤を使わず、蒸熱処理した紅イモが本土出荷できる「紅イモ蒸熱処理施設」の完成・初荷祝賀会が五月二十四日に開催されました。
 この施設は、農業生産法人「アグリよみたん苑」(大城勝哲社長)で、国・県・村の補助でむら咲むらに隣接(高志保一〇二一)して設置され、民間では国内初の蒸熱処理施設となりました。
 紅イモは、イモゾウムシやアリモドキゾウムシのまん延を防ぐために植物検疫法で本土出荷ができませんでしたが、この蒸熱処理を施した紅イモは生のままで出荷できるという画期的なものです。
 同施設の処理機で蒸熱し、三回の選別作業をして出荷します。こうして一日に五〇〇㎏、年間で一二〇トンの処理ができます。
 式典には、沖縄総合事務局農林水産部や沖縄県農林水産部、那覇植物検疫所、沖縄県物産公社から関係者が駆けつけ初の本土出荷を祝いました。
大城勝哲社長は「胸がいっぱいです。この読谷から全国の紅イモファンにおいしい紅イモを届けます。今後とも農家の皆さんと一丸となって特産品振興に努めていきます。」と喜びを語りました。
 祝辞に立った、総合事務局長(代読)、沖縄県知事(代読)に続き、安田村長は「本土出荷ができることになり感無量です。この日を迎えるまで、村、商工会、農家が企画実践してきたし、国・県の特段のご配慮がありました。初期の目的を完璧に実践してください」と感謝と激励の祝辞を述べました。

キャプション くす玉が割れ花吹雪の中「おめでとう」の声が

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