読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2004年2月発行 広報よみたん / 7頁

保育の窓十七 乳児を担当して

保育の窓十七
乳児を担当して

 今年は乳児を担当することになった。面接の日、若い父母が訪れた。慣れない手つきで子供をあやし、二人で子育てを頑張っているんだな~とほほえましく思った。「ミルクをあまり飲んでくれないんですけど大丈夫でしょうか?」、「ミルクは四時間あけて与えてください」、「母乳で育てました。ミルクになれてないんです。抱っこして寝かしつけないと寝てくれません。」と三人とも課題があった。面接には一人ひとりの成長過程、癖、好みなどこまめにチェックし把握していく。それが親から離れた時の不安を解消するのにとても役立つからである。四月の保育室は騒々しい。不安で大泣きし、手足をバタバタして暴れる子もいる。知らない場所に置かれるのだから無理もない。泣き声の大合唱が起きる。おんぶにだっこで猫の手もかりたい程の忙しさだ。気持ちを満たすのに全職員総出であたる。そんな子供たちも二か月たつと保育所にも慣れ担任にもなついてくれる。門のかげからいつ泣き止んでくれるだろうかと涙を流す親がいたり、寒くなってきたので長袖を着せてほしいと電話をくれたり子供の事を気遣う姿が以前はよくあったものだ。いつの世もお母さんはお母さんなんだよね~と信じたい。動物は産れるとすぐに立ち上がり歩く、自分で乳をまさぐり飲むが人間の赤ちゃんは泣き声をあげるだけで手がかかる。世話をしないと生きていけない。脳をつくるのに時間を費やし未完成のまま産まれる。産まれると人の顔、姿、声に敏感に反応すると言われる。一歳までにめざましい成長をとげる。ねがえり、ハイハイ、つかまり立ち、立つ、歩く。感動の毎日だった。言葉は喃語で強弱をつけて自分の要求を表現する。言葉の認知でお座りがわかり、手を重ね頂戴をし、ありがとうと頭をコクンとする。手を振りバイバイをする。こちらをのぞきこんで笑うつぶらな瞳はなんでも知っていそう。赤ちゃんはすばらしい。赤ちゃんの前ではだれでも優しくなれる。お母さんの胸に抱かれ、お母さんの声を聞き、お母さんに見守られる。「私がママよ」とすりこぎをしっかりして欲しい。スキンシップをたっぷりうけた子は保育所でも情緒が安定し、良く遊ぶ。保育所はそんな人間形成の基礎を培う極めて重要な時期にお母さんにかわり関わるのだから責任重大である。子供の生命の保持、情緒の安定や健全な心身の発達をめざす保育実践をこころがけていきたい。
文、読谷村保育所
   保育士 照屋明美

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