税に関する高校生の作文
沖縄税務署長賞 優秀作品
学校教育における租税教育の充実を目的に、毎年作文を募集していますが、今回県全体で四一七〇編(中部十一市町村、一〇四九編)の作文が寄せられました。
その中で、沖縄税務署長(優秀作品)に読谷高等学校三年生の安里千春さんと知花絵都子さんの作文が選ばれました。その二作品を以下に紹介します。
私達の大きな関わり税について
三年 安里千春
私は、税金の仕組みなど考えたことはありません。「何故、税を国民が払わなければならないのか?」、「どのように税は使われているのか?」ましてや税にどのような種類があるのかなど全く知りもしませんでした。
しかし、夏休みの宿題で税についての作文を書くことになりました。
初めは、「税の仕組みなんて難しいし、どのようなことを書けばよいのか分からないし、嫌だなぁ」と思っていました。しかし、もらった資料を読んでみると、とても分かりやすく細かく説明が書かれていて、興味を持ち、真剣に税について考えてみようと思いました。
まず初めに資料を見て、目に付いたのは税の種類の多さでした。国税には十種類以上もの税があり、たばこ税や酒税、私たちが普段よく耳にする消費税などがあります。その中でも初めて目にしたのが、輸入品の価格を基準にして税を課すものや個数・容量・重量などの数量を基準に輸入品にかかる関税といったものがあるとは初めて知りました。
そして、私たちが普段、納めている消費税も国に納める国税と地方公共団体に納める地方税に分かれていること。また、その地方税も住民がそれぞれ住んでいる都道府県・市区町村に納める都道府県税・市区町村税に分かれていることも知りました。これ程、多くの税の仕組みを国の税務組織が中心となり行っているのは本当にすごいことだと改めて思いました。
次に、「税がどのように使われているのか?」です。よく周りの大人は、「税金を払わなくっちゃ」とか、「あなたも大人になったら税金を納めるんだよ」と言います。その言葉に対し、私は、「何故そんなに税を払うのが大切なのか?」と疑問に思っていました。しかし、調べていくうちに税というのがどれほど大切で、私たちの大きな支えになっているのかが分かりました。
どんなに小さなものでも一人ではなく、みんなが持ちよれば大きなものになる。まさに税もそれと同じだと私は思います。ほんのちよっとの税金でもみんなが納めれば多額の金額になります。
例えば、図書館や博物館、美術館など私たちが普段利用している公共施設。これらは私たちが有意義な生活を送れるよう、みんなが納めた税金で造られたものです。また、大きな関わりでもある国は地方公共団体の財源を補っています。都道府県・市区町村などの地方公共団体は、私たちの日常生活と密接に結びつき、将来に役立つための勉強を行える教育、私たちを被害から安全に守ってくれる警察・消防、この環境を住みやすいようにしてくれている環境衛生などの公共サービスを行うための財源として、地方税を徴収します。そして、私が一番真剣に読んだのが経済協力費のページでした。経済協力とは、開発途上国の経済的・社会的開発、あるいは福祉の向上に貢献することを目的として資金の流れのことです。世界には飢餓や貧困に苦しんでいる人が大勢います。私はいつか必ずODAのような働きをしたいと思っています。そして、多くの人々を助けたいと思っていました。しかし、何をしてよいのか分かりませんでした。そのような中、税の勉強をし、経済協力費として税が活かされていることを知りました。そして、その経済協力費のおかげで日本や、世界に困っている人々のために有効に使われているすばらしさが分かりました。
税を支払い世界を救おう!私はそう思います。
「たかが税金!」ではないのがようやく分かりました。私はすばらしい勉強ができたと思います。「大人になったらきちんと税金を」の心がけをいつまでも忘れずにいようと思います。これからも税のすばらしさを色々な人に分かってもらい、深く税について考えていきたいと思います。そして、私たちが大きくなり、税を納める時がきたら、きちんと税を払い、みんなのため、私たちのため、そして多くの人々を助けたいと思います。