読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1956年11月発行 読谷村便り / 2頁

読者の声 納税成績

読者の声 納税成績
知花 英康
 役所の村長室には読谷は納税成績が優良だと一九五一年度からの表彰状と今年又教育税の納付成績極めて優秀であるとの表彰状が掲げられている。村民には当りまえの事として別に感じもないようだが、外から来る人には非常に目を引くらしい。中には読谷は金があるからだとか、滞納処分の結果だとか皮相の見方をする人もいるようであるが、実は読谷も昔は納税成績が非常に悪く、吏員は毎日滞納処分に出かけて事務は渋滞し役場と村民とのいがみ合いや処分員に対する暴行等もあって、裁判沙汰になったこともあったがその後各字自治会において毎年村の予算、決算、納税の説明、特に賦課の公平支出の適正(厳密なる出納検査)会計事務の整理(即日主義)等をよく話したら村民も納得して漸く当局に対する信頼を取戻し尚物心両面を表彰する優勝旗制度等もあって納税成績は遂年向上して今日に至ったのであるが、若し右の公平、適正、整理の三要素のうち少しでも村民の疑惑を招くようなことが起ったら又その成績は逆転しないとも限らぬので当局は「治に居て乱を忘れず」でたえず注意し、又村民は当局を信頼してこの好成績を持続し明るい村を作って行きたいと念願する次第である。

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