読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1957年1月発行 読谷村便り / 1頁

新しき年の始めに 議長 仲本政公

新しき年の始めに
議長 仲本政公
 明けましてお目出度うございます。月日の流れは早いもので終戦から数えて最早十一年を経過いたしました。新しい年というものは毎年迎えるものではありますが、何か新しく生甲斐を感じ、そして毎年毎年新しい希望に燃えるものであります。
 村議会も一九四八年二月八日戦後第一回の村議会議員選挙以来既に今年で十年という事になります。その間終戦直後の荒廃から建設えの過程においていろいろと困難な事もありましたが村民皆様の御鞭撻によりまして議会はスムーズに運営され皆様と共に建設から建設えの道を歩んで来ることの出来た事を感謝申し上げる次第であります。
 年頭にのぞんで過去を顧ることも意義深い事と思いますので、村議会活動の一端をお知らせいたし度いと存じます。昨年一月から十二月までに定例議会四回、臨時議会十一回、議案四四件が処理され、活発な活動がなされたのであります。
 会議体でありますところの村議会はこれを構成する議員の一人一人は住民の代表として平等の立場において会議体を構成しているのであり、その綜合意思を決定するのでありますから全会一致満場一致で全体の意思が決定することは理想でありまして事実問題として甚だ困難事であると言われています。そこから多数決の原則が議会運営の基本的的原理とされているのでありませう。ところが私達の村の議会においては、ほとんどの議案が全会一致満場一致の理想的な意思の決定がなされ円滑に運ばれました事は会議を構成する議員が政策的な面を深く研究され議場での言論が感情に高ぶる事なく、相互の尊重の上に立って行政に対する深い理解と協力の下に主張すべきことは強く主張し譲るべきは譲りそして「自治行政の完璧」という同一目標に一体となって進んでいるあらわれでありまして、次表は一九五六年に於ける村議会議決事件であります。

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