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1957年8月発行 読谷村だより / 4頁

甘蔗栽培について

甘蔗栽培について
 作物の増収を計るには適期に良い品種の健苗を適地に栽培する事であるが一月間に亘る早魃により植付の準備がおくれて居る状況である夏植に於いては、八月中に植付完了しなければ増収は望めないので左記要項に準じ甘薦増収を計られたい。
1、植付準備は植付二〇日前に完了し堆肥は反当五、OOO斤を鋤込む
2、畦巾は四尺内外として通風を良くする
3、植付は八月中に完了するようにして株間一尺五寸が適当である。密植すると繊弱になり充実肥大せる蔗茎を生産する事が出来ない
4、蔗苗は健苗を植付ける
5、九、十月中に中耕除草をなし早期に手入をなす
6、植付后一五~二〇日程に第一回追肥を施し芽掘り補植をなす、遅くとも一ケ月以内に第一回追肥をなす
7、平均培土までの土寄せは有効分檗の状態を見計って行う
8、草丈二尺七寸の頃螟虫の発生時期であるから圃場を見廻って駆除する
9、十一月下旬迄に二回追肥をなす
10、十一月以降綿■虫その他の病害虫の発生時期であるので下葉を取り通風をよくすると共に絶えず圃場を巡視し早期駆除につとめる
11、一尺程度の下葉は取ってそれ以上は剥葉しない様にする

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