読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1958年1月発行 読谷村だより / 4頁

一九五八年度分読谷村歳入歳出決算報告について  歳入一三、八九八、一六六円 歳出一一、七八〇、五〇八円 才入の部 款別集計表 才出の部款別集計表

〔19号2ページの続き〕

(二面よりのつづき)
に五○○、○○○円、以上村内の公共団体に補助してあります。
 尚才出合計額一一、七八○、五○八円を消費的経費と投資的経費に分けて説明してみましょう。消費的経費としては議会費役所費の中の新庁舎建設費を除いた額、消防費、保健衛生費、選挙費、諸支出金等でその合計額は三、五○八、八二四円になり支出総額の約三○%に当たります。投資的経費としては土木費、育英費産業経済費、財産費、補助金、役所費中の庁舎建設費等でその合計額八、二七一、六八四円で支出総額の七○%に当たります。
 才入才出の主な点について今一度申し上げますと才入については先づ村税の使途の面でありましょう。村民各位が一ヶ年間働いて得た汗の結晶の中から負担し会つたこの税金であればこそ支出において効果がなければならないはずです。その意味で支出面について敢えて申し上げますと、先づ第一番目に役所新庁舎の建築であります。腐朽した建物の中で暴風雨を憂い、狭苦しく不便を感じていた建物から近代的な明るい建物に変わったこと。第二に立身したいと決心した青年学徒に希望を与える育英資金の貸付第三に村の重点目標である産業振興費、第四に公共物の確保として役所敷地、学校敷地の購入基本財産として積立金を造成したこと、第五に村内の各種公共団体を保護育成する為の補助金第六に納税を強化する納税奨励金の交付等でその合計額は八、二四七、九一○円の尨大な金額で村税収入額二、二二八、二四八円の約四倍が直接村民の基本財産に社会福祉面に産業振興面に支出されておるのであります。
 決算は結果書であると同時に亦行政の成績書ともいわれております。顧りみて研究の足りなかった点或は実行出来なかった点等いろいろあると思いますが今後一層内容を検討して村勢の振興を図りたいと思いますので忌弾のない御批判をお願い致しますと共に尚一層の御支援と御協力の程を御願い申し上げまして決算報告といたします。

※「1957年度才入才出決算グラフ」は円グラフのため、原本参照。

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