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1958年11月発行 読谷村だより / 1頁

財政公表

財政公表
一九五八年度分読谷村才入才出決算公表について
才入 一一、四四九、八○三、五○銭
才出 九、五二二、二○六、五○銭
才入才出差引残金 一九二七、五九七円

まえがき
 今回公表する決算書は一九五七年七月一日から一九五八年六月三十日までの即ち一九五八会計年度としての満一ヶ年という期日において本村が執行して来た財政の記録であります。一九五七年七月、即ち年度当初において六、五五五、二一七円で出発した本予算は年度中途において五回にわたり三、九九五、二六九円を追加したので決算期に至る予算総額は一○、五五○、四八六円の尤大な金額となりました。追加の主なるものは道路改修、簡易水道、畜産施設等にして村経済振興の基盤をなす産業基本施設の増強のための追加でありますので年度当初における希望と豊富が実現したことを考えますとき村民皆様と共に喜びに堪えない次第であります。
 一九五八年度における財政事情については出来るだけ詳しく御説明致したいと思いますが紙面の都合もありますし、また、従来本紙を通じて度々お知らせしてありますから今回は重点的に御説明致したく市町村自治法第百七十七条の規定により公表いたします。尚今年九月二十日より琉球の法定通貨はドル貨幣に切替られましたが本決算書の数字はドル切替以前の通貨B円記帖でありますからその点申し添えておきます。

一、才入について
第一款、村税徴収実績について申し上げますと村民の皆様が直接納付して戴いた村民税、固定資産税、事業税、特別所得税、自動車税、牛馬車税、屠畜税、畜犬税、不動産所得税、興行税の十種目でありました次表を御覧になればよくおわかりになると思いますが村税予算総額一、八五一、六○一円、調定額二、二八五、七四八円で収入済額二、二○九、○八二円にして予算額よりは三五七、四八一円の増収はしておりましても調定に対する納税率は九六、六四%で一○○%に達し得なかったことを甚だ痛憾に存じます。村民税以下各種村税の徴収成績については次表の通り滞納税額の大半は固定資産税でありますがこれは主として村外に居住する納税者の成績が悪いのでこの方面の徴収にも力を入れると同時に村内においても尚一層微税の強化を一痛憾する次第であります。

第二款、市町村交付税は年度当初において前年度の交付実績額の一、一一○、四四○円を計上してありましたが五八年一月交付税決定の時期において一、六六九、○○○円の決定を見たので五五八、五六○円を追加し更に仝年七月二十日において六、○○○円の追加交付を見て総額一、六七五、○○○円交付税として琉球政府から交付されたのでありましてこれは市町村交付税法に基き市町村が自主的に財産を管理し、事務を処理し、行政を執行する上において法令に基く基準財政需要額が基準財政収入額を超える額にたいして衝平にその超過額を補てんするために交付されたものであります。

第三款、公営企業及財産収入一、三三七、三○四円の内訳について申し上げますとこれは株式配当金、地所賃貸料、預金利子、財産売却代に区分をされておりますが株式配当金の中の琉銀、沖縄配電、琉石については予算額或はそれ以上の収入を見ておりますので良いわけですが琉球海運社のほうが四、三八四円の減収となっていますので説明を加えますがこれは旧株と新株の配当率が区分されたことによるもので、つまり五七年四月に五○○株購入いたしましたこの分に対する配当率が下がった結果による減収であります。それから他所賃貸料の一、○一七、六四三円の収入は村有土地(主として山林)百六万余坪から生じた軍用土地賃貸料の収入であります。村預金利子の二五九、一九九円の収入は本村の基本財産造成金積立金条例により一九五七年六月に三八○万円の現金預金に対する利子収入であります。財産売却代の二三、六七六円の収入は元消防車庫の公売金一、五二○円旧役所敷地と観音堂境内にあった松木が昨年のフェイ台風により倒れその競売金二二、一五六円の収入であります。

第四款、使用料及手数料は予算額一二六、一○○円に対し収入済額が一一一、三七○円にしてその内訳を申し上げますと諸証明手数料が九四、八九○円、戸籍手数料が(謄本抄本料)一二六、○○○円、公簿閲覧料六○○円、督促手数料一五、九四○円、使用料四○円となっております。

第五款、政府支出金は政府が行うべき事務及事業を市町村に委任して行わしめるものでその事業の結果により法令に基いて支出される政府補助金であります。当初予算は一○三、一二一円の少額でありましたが、一、四七三、七六二円の追加をなし一、五七六、八八三円の予算現額となりましたが収入実績は一、○二○、○○四円にして五五六、六七九円の尤大な予算減を見たことに対し甚だ痛憾に存じまして以下詳しく御説明を加えたいと思います。先づ当初予算に計上した政府支出金の内訳は統計事務職員補助金として四六、○八○円、援護事務職員補助金五一、八四○円、政府税微収交付金三、九○○円、畜犬登録手数料交付金一、三○○円、その他目存置一円、合計いたしますと一○三、一二一円になりますがこのほうは予算を上廻つた収入実績を見ております。追加予算額一、四七三、七六二円の内訳を申し上げますと戸籍整備職員補助金が二五八

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