読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1959年1月発行 読谷村だより / 3頁

行事を簡素にして台所の改善 座喜味グループ

〔31号2ページの続き〕

一、座喜味グループでやっていた。
改善模合二、四○○円(私の字では一九五四年九月にグループが発足して翌十月より二百円の改善模合を起しました。当時改良カマド、三層式手洗、流しと部分改善をやっています。このお金もその模合の二回目のものでございます。
二、日掛けで二十円無尽、一○、○○○円
三、いろんな行事の冗費をはぶいた金、約二、○○○円
 さて以上のようにお金の用意もしながら設計画も研究してみました。私たちになじみ深い家の光や主婦の友、またくらしの手帳その他単行本などを参考にしています。まず第一に窓を多くし、台所を明るくしました。東側はガラス窓で北側もガラス戸のはめ込み窓です。そのガラスも透明でなく、すりガラスでもなく、よごれの目立たないダイヤモンドガラスをしようします。
 つぎに大カマドをとりこわしました。日常は石油コンロと煙突つき和久良カマドで充分まに合っています。それから下駄をはいたりぬいだりする不便さをのぞくため全部板間にしました。立って仕事ができる、戸棚が多く整理整頓ができるなども改良された一つです。また台所と食間を一つにしましたし、洗濯場が台所の入口にありますので下駄をはかずに、炊事しながら洗濯出来るといったことまで気をつけました。
 すっかり見違えった私たちの台所がこうして出来あがったのです。ご参考までに費用の点を申しあげますと、資材代が七、四八八円(六三ドル四○セント)、大工賃三、七四三円、雑費二、五二〇円で総工費は一三、七五二円となっています。
 しかしまだまだ不備の点がありまして、たとえば調理台がせまいことなども改めて手をつけたいと思っております。
 総タイル張りの風呂場も計画しています。何時実現するかわかりませんが、それにしてもがまんしている間はその程にも感じなかった生活が、どこか改善をはじめますとつぎつぎと欲が出てくるものです。それだけ明日への希望ができつぎの計画をおもって楽しく暮せるというものなのでしょう。

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