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1959年9月発行 読谷村だより / 4頁

統計サロン 美女と統計

統計サロン
美女と統計

 日本の美人を妻にして、支那料理をたべ乍らパリーで住んでみたい。そんなべらぼうな欲求は達せられそうにもないが、せめて「美人を妻にむかえる」という程度は「求めよさらばあたえられん」という事もあるので
 さてしからば美人とはどんな人でしょうか。数字的に検討を加えないと納得しない悪癖があるので今年度の宇宙一の美人と決まった日本代表の児島明子さんは身長一六八 体重五五 バスト九三 ウエスト五八 ヒップ九七の持主である。これだけでは我が恋人との比較は一寸むつかしいが、とにかくミスユニバースになったのだから後学のためにこの数字だけは参考になりそうだ。
 人間は欲なもので勝るものをわがものにしようとするのが人間の常である!児島明子を我がものにしようとしたA青年!児島明子はこの世に二人といない美人である。きてA自身の美貌は?また自分の恋人は?と三人同時に考え比較する。考えた揚句児島明子が恋人になる確率はどうなんだろう?零ではないけど零に近いかも知らない。そうなるとA青年はラブレター一枚も出さずに隠かに恋人を愛するであろう?
 人間は常に行動に対して功があって始めて行動するものである。比較は統計の魂であり確率は統計学の花型である又そういうものは我々の日常生活の中にとけ込んでいるものである。

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