読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1960年2月発行 読谷村だより / 2頁

健康は幸福の最大要素である

健康は幸福の最大要素である 
成果を挙げる集団検診 要治療者七〇名 
 既報の通り本村では明るい住みよい村の建設には何んと言っても先ず村民が健康でなければならないこと一九五八年十一月からコザ保健所並びに琉球結核予防会の御協力を得て一九五九年十二月まで一年一ヶ月間の長期にわたって検診を実施してきたがその結果が左記の通りまとまりましたので本紙を通じてお知らせします。
 本村は対象者一四、五九七名(但し生徒を除く)の中一二、、○五六名がツベルクリン反応注射をうけ、四、四五八名の反応陽性者がいました。その中間接撮影実施数は三、八一八名で間撮影異常者は、一八八名その中直接撮影実施数一八四名で要治療者(発病して治療を要するもの)七○名が発見されたわけであります。ツ反実施者千人に対して約六名の新患者発見となっております。これからおしてこの集団検診は全村民にとって健康的に大きなプラスになった事になっているわけです。これらの人々は今までにぜんぜん発病を知らないで仕事につき作業や勉強を続けていてこの検診によって初めて知ったわけであります。これからして結核は初期においては、無自覚であるということが立証されたわけであります結核は早期発見、早期治療に勝るものはないと知識ある人々は強調されています。
これを機会に毎年検診を継続実施し私達の村から結核を追放して明るい村の建設に寄与したいと思いますので村民各位も自分の健康を守って他人の健康も守ってこそ幸福な家庭がきづかれると思いますので自ら進んで検診に応じていただき所期の目的を遂げさせていただきますよう御協力を願って止まない次第であります。

※ツベルクリン反応実施成績表については、表のため原本参照。

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