読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1960年2月発行 読谷村だより / 3頁

家計簿で赤字追放 家畜の飼育で収入増加 座喜味生改グループ

〔44号2ページの続き〕

けないと思って、三年前に「家の光」の新しい家計簿を前にして、ことしこそはどうにか赤字をなくそうと決心いたしまた。そのときから、私は真剣に家計のことに取組み、半年ほど記帳して、表われた数字をよく観察してみると、やっとこれまでの家計の状態がわかり、赤字の原因は銀行の金で住居を新築したのと、子供たちが年々成長して支出はふえていく難関にかち合っていることに気がつきました。これが赤字の原因であることを知り、また節約することも大切なことであるが、私にとってはそれは第二の問題でむしろどうすれば一セントでもより多くの収入が得られるだろうかと懸命に考えました。
これを解決するためには、何かの副業をもち、もっと収入をふやす以外にないことを悟り、主人と相談致しました。これまで豚一頭飼っていたのをさらに一頭ふやし、他に養鶏も試みにやってみることにしました。飼料代、卵代といちいち記帳してみますと、案外労力のかからないわりに、収入が目立ってきたのをさいわいに、今度は鶏糞利用で食生活に欠くことの出来ない野菜作りに効果をあげることができました。
家庭での仕事は以前よりもいくらか忙がしくはなりましたが、実務分担によって得た収入で赤字のいくらかを埋めあわすことができて、毎月の収支決算をするのがたのしみになってまいりました。
養鶏も養豚もその後順調に運んで現在では成鶏六十羽飼い、ことしは繁殖豚も一頭ふやし飼育しています。
さった五八年の七月から翌年六月まで農業簿記で記帳しましたが、これは私たちが普通使用している家計簿とちがい、最初は記入の仕方が複雑で大へん困りましたが、忍耐強くつづけていくうちに月々の家計の内訳は勿論ですが、年間の収支実態が一見してわかり農業の家計簿に適しています。
予算をたて、子供たちの将来への計画をたてて実行に移すように努力しています私の家族構成ならびに耕作面積は、
母 五十二才 家事、主人 三十二才 公務員 妻(本人)三十二才家事、長男十二才 生徒、長女十二才 〃 二女八才〃、二男五才幼児、畑 三十三アール、田五・五アール
となっており母や主人が理解し協力的立場に恵まれていますのですべての面で大助かりです。また、わずかの土地をも生かしております。出資の多い今日においては、いかに収入をふやすことができるかを工夫することも、主婦として大切なことでありますが、さいわいに読谷村はモデル家計簿研究グループが設置されまして、そのために五九年十月末にグループを結成し本年の一月一日から記帳実施いたしおります。よりよき生活設計の基礎を築くために同志は真剣に、とつ組んでいます。
記帳することで長所、短所を知ることができ、諸問題について研究し、今後の発展のために営農方面の視察も考え、生活全体の意欲をおこし、記録がたやすくなり、つづけていくうちに浮いた費用で教養面、または生活改善の資金などにあてるよう研究グループをとおし、村一円に波及効果をねらい、目標をすすめるために十六名の研究グループ員は努力しています。
皆さんが少しでもご参考になればと思いまして、私の過去における家計簿についての体験を赤裸々にのべさせていただきました。

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