読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1960年7月発行 読谷村だより / 1頁

第2回定例議会終る 自六月十一日至六月三十日 1960年度予算総括表

第2回定例議会終る 自六月十一日至六月三十日
新年度予算等十二議案を議決
 村の行政が、うまくいっているかどうかをみるにはその村の予算をみれば一番よくわかるといわれます。
 予算がりっぱであれば、行政もまた完全に、むだなくなしとげられている、といえましょう。予算は行政の設計書であるから施政の重点に応じて編成されて議会に提出するのでありますが、「予算はすべて村民のためのものでなければならない」という考え方の下に村民の負託をうけてその任にある議員は特に予算の審議には多くの日程をとって研究し、部落を視察し世論を調査し、過去の実績をみる等極めて慎重な審議の結果予算がつくられるのであります。
 新年度予算は総額一四○、一二五弗で例年に類のない大きい予算額となって年前より五○、七三六弗の増加となっています。これは、例年は非細分地料を以て充当している戦災部落復興助成金は年度終りの最終追加予算に追加計上していましたが、今年から当初予算で計上して、各字の復興計画を促進しようと考えたからであります。
 この予算は消費的経費をできるだけ切りつめて、村民みなさんの生活に密接な関係のある「事業的な経費」を重点に計上しました。このほかにもいろいろやらねばならない仕事が山ほどありますが、琉球政府や民政府の補助などが決まった時に順次追加予算を組んで御要望にこたえるつもりであります。
 予算は行政の設計書であり、予算はすべて村民のためのものでなければならないと前に申し上げましたが総括表をながめただけではそれがはっきり致しません字出身の議員さんから既に予算議会の報告もあったかと思いますが「村だより」の紙面をかりて予算の内容を御説明申し上げまして此の予算が「タダシク」、「ハヤク」、「ヤスク」、「ラクニ」「出来栄えよく」執行され、村民福祉の向上に最上の効果をあげるように御理解ある御協力をあおぎたいと思います。
 予算内容の説明にはいります前に重要なこの予算が出来るまでに執行機関としてどのような事をするかという役所業務の一端を御説明申し上げる事は予算の御理解を深めるためには効果があると思いますのでその点に少しくふれさせて戴きま

「1960年度予算総括表」原本参照

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。