としよりをいたわりましょう
毎年九月十五日は、としよりの日であります。
人間は誰も、としよりになります。その老後の健康と福祉を高めて、生活を明るく、ゆたかにすることは、あらゆる人々の願うものであります。しかしながら現在老人の福祉対策については、余り関心がなく、各地域毎の敬老会を催す程度が恒例のようであります。
老人の福祉対策の問題として、老令年金敬老年金制度、老人ホーム、老人クラブ等といった、老人の生活保障、健康で明るい生活等の実践活動が要求される訳であります。しかしそこまでは諸般の事情で実際できない状況が実情であろうと思うのであります。
昨年から、沖縄社会福祉協議会では、九月十五日のとしよりの日から二十一日までの一週間を、としよりの福祉週間として、その啓蒙宣伝を展開して、今年の九月十五から二十一日までの一週間を!第二回としよりの福祉週間!と銘打って、初期の目的達成の宣伝活動と、老人も、若い人達も、子供も、こぞって老後の健康と福祉を確保するために協力し、平和な家庭、明るい社会をつくる運動を展開することになっています。
私達は、国是として、或いは老人の福祉制度が完備されていない現状に鑑み、従来の敬老会をもっと改善発展せしめるとともに、題目に掲げました!としより!をいたわる、心掛けを今一度充分考えてみましょう。
惟ふに、私達一人一人が老人をいたわって、親切に対応し、また優待する心掛けが、老人福祉対策問題の基礎をなすものと考えられるのであります。その心掛けを先づ家庭から実践して、地域社会に広めることによって、社会保障制度の一翼を担う、年金制度、老人ホーム、クラブ等の促進を図り福祉社会を築く所以だと思うのであります。
老人福祉の制度、施設を早く設けることを希うのは、誰も異存はなく、明るく健康な社会をきづく上に、是非なければならない。福祉社会としての必然性であろうが、それよりもなお大切なことは、おたがい!老人をいたわる気持!こそ最も肝要なことであり、是非各人がもたなければならない心掛けであります。
その気持ちをお互い一人一人が持つことによって、始めて、終局の目的である老人福祉対策の諸制度、施設の実現が可能と考えられるのであります。
皆さん!としよりをいたわる気持ちに、大きい、小さい、はありません。平素の生活の中で、親切で、ねんごろに、いたわって、あげましょう。それは、また大人でも、子供でも、何時でも、何処でも、容易に実行できることで、社会生活を明るく、朗らかにそして健康におくる最も簡弁で最も重要なことであるからです。
もう一度、大人も、子供も、皆んなそろって「としより」、をいたわりましょう!
「じっくり考えて下さい」
やがて「としより」になる者