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1960年10月発行 読谷村だより / 2頁

公明選挙に有権者えの願い

公明選挙に有権者えの願い

 選挙が近づくと、きまって公明選挙運動が叫ばれるようになるが、今度は特にその声が強く盛り上がっている。我が読谷村に於ても去る十月十八日、教職員会青年部、村婦人会、青年会の三団体が午後五時から村民会館に集って来る十一月十三日の立法議員総選挙に際して、「権力、金力、暴力に左右されないあかるい自由な選挙にしよう」と云う標語の下に読谷支部が結成されたのであります。
 今度の選挙は二十九人の議員をえらぶばかりでなく投票の結果は任命主席をどの政党から出すかを左右する事になっているので、それだけ、緊張感が高まり、運動も一層激化して行く事が予想される。従来、選挙運動の行きすぎから、事前運動や、買収行為、戸別訪問等の違反行為が行われた例もあった。このような事では、自由に投票する権利も失われ、ひいては沖縄の政治を大きくゆがめるものとなって来る。そこで、我々はひろく全村民に公明選挙を呼びかけ、候補者と選挙民の双方に向って運動を展開しようと思う。従来の選挙が汚されていたのは根本的には選挙民の政治意識の低さと云うことに原因があったと思う。選挙民の意識さえしっかりしておけば汚そうとしても汚されるものではない。結局公明選挙の究極の目標は政治学習、政治意識の高揚と云う事になる。選挙民は各政党の選挙演説をできるだけ多く聞き、政党の訴えや、候補者の声に耳をかたむけて、自分の推したい人を選択する権利がある、そして選択を間違わないようにする為には、先ず聞く、読む、そして考えて投票する、と云う事でなければいけない。
その意味で我が支部に於ては三立候補者の立ち会い演説を計画し広く村民に呼びかけて行くつもりである。

支部長 山内徳信

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