読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1961年6月発行 読谷村だより / 4頁

本土の視察研修報告書その一 

〔60号2・3ページの続き〕

 尚本町に去った三月農業センターが完成されました、この施設は木造平家建で二五七平方米で青年、婦人、生活改善、その他の農林関係団体等の農家が経営技術の自主的な研修の場として大いに活用して貰い、合理的農業経営を行い農家経済の向上に役立てようという趣旨で建設されたといわれます。設計及び用途については(一)土壌化学の実験機械器具を備え専門職員を配置し農家の信頼した、土壊分析を行いそれに基く施肥指針を与える「土壊化学実験室」。(二)台所の施設一切をはじめ食生活の改善を推進するため、料理の講習、生活改善講習会用の「生活改善室」。(三)農業関係技術員を交互に配置して農民の相談に応ずる「営農相談室」(四)農作物の品種、病害虫、土壊、肥料、農薬、畜産、特産物、衣食住等全般にわたる「標本展示室」(五)農業経営一般、耕種改善生活改善、農村の保健衛生、農村体育、社会教育等の関係図書を備え研修の資料とする、「図書室」。(六)長期、短期にわたり宿泊研修が出来るように設備された四四畳敷きの「講義室」が完備され五月から開館するとのことであります。

◎宮崎県西諸県郡飯野町
 飯野町は宮崎県西南部に位し北に霧島大山郡があり町の東西にかけて真幸平野と加久藤平野があって三十の行政区があり人口一九、○○○人世帯数四、○九○戸、面積一六七、一八平方粁で農林業を主とする町であります。議会運営については定員二○人で、総務委員会七人、産業土木、七人、文教厚生六人、三つの常任委員会を設け、三人の事務局職員と共に専任をとり、活発に運営されているとのことであります。
 役所機構については、総務課、農林認、税務課、土木課、民生課、商工課が設置され事務吏員五三人、技術吏員一一人、運転手四人工夫三人、大工二人、使丁一人、区長三十人とその外に事務局職員として、議会事務局が三人、教育委員会事務局四人、選挙事務局一人、監査委員会一人、農業委員会六人と学校世話人十二人で合計一三一人の役場職員があります。それから行政委員会の構成状況は、監査委員二人、公平委員三人、教育委員五人、農業委員一五人、選挙管理委員四人、民生委員二一人が村長の傘下にあって、それぞれ専門的立場から研究されております。
 産業構造については農業及び林業が主であり、比較的山林が多く耕地面積は総面積の二○%二、三六○町(二三四、○四九アール)といわれ、農家一戸当りの平均耕地面積は田四、二反畑四、四反計八、六反にして、しかも六反歩以下の農家が四二%を占め県下の平均耕作面積よりはるかに零細化している。しかしながら昭和三一年より樹立された新農山村建設綜合対策に基いて、山地開発、防災をして略農をとり入れ多角的農業形態へ着々移行しております、また土地の利用区分については田が一、一五四町(四七%)畑一、二○六町(五三%)にして、田は一毛作が三五%、二毛作五%の割合であり畑は普通畑九○%果樹畑、桑畑、茶畑等が一○%で作物のほうは水稲、陸稲、甘藷、麦、ナタネ、大豆等の順で栽培しております。財政状況については昭和三六年度における一般会計才入才出予算によりますと才入面では税収入が三六、九%、地方交付税三一、三%、国庫支出金一一%の順にして税外収入の面が比較的少なく、県及び国庫支出金の占める割合が多い。才出面のほうでは、役場費三六、三%教育費一七、三%が主で以下消費的経費が多く六二、二%投資的経費が三七、八%で財で財政面では、さほど恵まれていないようです。
 尚本町は一般会計予算の外に三つの特別会計があります、その一つは「国民健康保険病院予算」「水道予算」「公益質屋予算」で、その何れも町営企業であり起債によって運営されたものであります。(以下次号)

※写真「橋口信夫氏の肥育牛」「飯野町役場右二番目は議長三番目助役」原本参照

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