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1961年7月発行 読谷村だより / 1頁

第三回定例議会終る 一九六二年度予算等可決 一九六二年度予算について(一)

第三回定例議会終る 一九六二年度予算等可決

 本村第三回定例議会は去る六月十二日から開会され、村長提案による一九六二年度才入才出予算をはじめ、これに関連する附帯議案や村条例の制定及び改正案について慎重に審議を行い六月三十日に全議案の議決を行い閉会した。
尚定例議会において議決された事件は次のとおりであります。

議案第九号(修正可決)
一九六二年度読谷村才入才出予算について
議案第十号(修正可決)
読谷村手数料徴収条例等の一部改正について
議案第十一号(否決)
読谷村敬老年金条例の制定について
議案第十二号(原案可決)
読谷村基本財産造成基金積立金の処分について
議案第十三号(否決)
読谷村災害救助基金積立金の処分について
議案第十四号(原案可決)
予算の繰越について
議案第十五号(原案可決)
読谷村基本財産造成基金積立について
議案第十六号(原案可決)
一九六一年度読谷村才入才出追加予算について
議案第十七号(原案可決)
工事請負契約について

請願第一号(不採択)
読谷小学校附属幼稚園敷地の購入について(読谷小校PTA会長外五名)
陳情第一号(採択建設委員会付託)
字牧原移転敷地整地に対する援助方について(牧原区長外二名)
決議
比謝川配電株式会社敷地移転登記の早期実施について

一九六二年度予算について(一)
 一九六二年度の本村才入才出予算が第三回定例議会において議決なりましたのでその概要を御説明申し上げ、予算執行に対し村民各位の御協力をお願い致します。
本年度の予算総額は才入才出ともに一六一、三三三ドルで前年度に比し二一、二○八ドルの増となっています。増額の理由については後で才出面において説明することにしまして、まず才入面から説明致します。

才入

才入一款村税では一二、八八二ドル前年に比し九五三ドルの増となっています。一項の普通税も同額で一目の村民税五、二四○ドル、二目固定資産税六、○八九ドル、三目事業税一、三二二ドル、四目の不動産所得税が二二七ドル、村税で前年度より増えましたのは所得額や納税人員の増と固定資産税で家屋の増改築による増額で個人に対する賦課率については前年同様であります。

二款市町村交付税では二○、九○一ドルで前年に比し三、九○○ドルの増となっています。これは琉球政府から市町村交付税法に基いて交付されるようになっています。

三款公営企業及財産収入三三、三六○ドルとなっています。前年度に比し八、九六一ドルの減となっていますがこれは前年度予算において村有地の軍用地料を一年分見積り計上してあったためこの差額がでたのであります。(本年度は一ヶ年分)一項一目の株式配当金が三、二四五ドルでこれは比謝川配電会社、沖縄配電、琉石、琉球海運、琉球銀行、三和相互銀行の株式配当金を計上してあります。
一項二目地所賃貸料で二六、六二五ドルこれは村有地の軍用地料及び個人賃貸料となっており三目の預金利子が三、三○○ドルでこれは基本財産造成基金積立金五五、○○○ドルの利子を計上したのであります。
二項一目の財産売却代の一五○ドルは村のジープ売却代を計上してあります。

四款使用料及手数料は二、四六五ドルとなっていますがこれは火葬場の使用料が四二○ドル、諸証明や戸籍の手数料等が二、○四五ドルとなっています。

五款の政府支出金は政府補助金の四、一二七ドルと政府支出金(畜犬登録手数料)一○ドルとなっており、補助金の内には失業対策事業補助金三、六○○ドル、統計職員補助金四二○ドル、援護事務職員設置補助金九九ドルとなっています。

六款は寄附金で、費目存置になっています。

七款の繰入金は二五、○○○ドルになっていますがこれは才出の財源に充当するため基本財産積立基金からの繰入額を計上してあります。

八款の繰越金は前年度の繰越額を見積り八、九三六弗を計上し

九款雑収入は五三、六五○ドルとなっていますがこれは非細分賃貸料の五三、二三三ドルが主なるものでその他に繰替金戻入が一○六ドル(行路病死人取扱費繰替戻入二五ドル、災害救助費繰替金戻入八一ドル)と村預金利子二九二ドル、苗圃収入の二○ドルとなっています。
以上で本年度才入合計額が一六一、三三三ドルとなっています。

※「1962年度予算総括表」は表のため、原本参照。

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