読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1962年4月発行 読谷村だより / 3頁

一九六二年度共進会審査報告

〔70号2ページの続き〕

三、三平方米(一坪当)当りの収量斤を澱粉含有量で審査し字宇座の山内真苅さんが一位で三、九三㎏の生産となって居ります。
馬鈴薯の方で申し上げますと三、三平方米(一坪当)当りの増収量により審査を行い一四、二五㎏(約二四斤)で字楚辺の松田善康さんが一位でありますが、中部の多収穫の審査に比較しますとまだまだという所であります。
畜産関係で申し上げますと肥育豚では初審六○㎏以内にして六○日の肥育で一日平均増体重一、四四㎏(二斤六四匁で字瀬名波の宮城幸栄さんが一位となって居ります肥育牛では昨年まで増体重による審査を行って居りましたが今年より登録協会の審査基準に基いて比較審査を行い字渡慶次の呉屋正八さんが一位となって居ります。繁殖豚の方も沖縄家畜登録協会の審査基準に基いて審査を行い字波平の上地収栄さんが一位となって居ります。
以上審査の概要を申し上げましたが綜合成績の方を申し上げますと一等が字渡慶次で八三二、三、二等字宇座で八一四、六三等が字大湾七五三、六四等が字瀬名波五等が字波平の順となって居ります。
次に展示会の方を申し上げますと農産物四○九点手芸加工品四三○計八三九点の出品であります。審査の方法については比較審査と評量によって行い商品価値を重点に審査を行ってありますが特に手芸品については輸入品に劣らない優秀なものが出品されて居りますので、これを展示会出品のためのみでなく、農家経済にプラスする商品価値をも考慮して戴いて共進会の意図する本村の産業が自給自足を上回るべく成果を上げ度い事を御希望申し上げます。昨年度は台風等の来しゅうにより農家にとってはほんとにやく年でありましたが、此のような成果を上げる事の出来ました事は、農家皆様のたゆまざる御協力と政府御当局の御指導、御援助によるものと深く感謝申し上げ、来年度は本年より以上の成果を期待し審査の報告を終わります。

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