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1962年5月発行 読谷村だより / 3頁

夏季伝染病の予防対策に万全を!!(蚊・はえ)の駆除に努めましょう。

夏季伝染病の予防対策に万全を!!
(蚊・はえ)の駆除に努めましょう。

 初夏のおとずれと共にいろいろの伝染病が流行してまいります。皆さんもすでに新聞紙上でご承知のとおりお隣の嘉手納村では赤痢患者が発生し村当局を始め、政府関係当局、保健所の方々が一生県命にこれの防あつに努力されています。又恩納村の塩屋部落には脳炎し発生しているようであります。このように今年は早くも隣村に伝染病が発生していますので皆さんは常にその予対策に留意せられ未然に伝染病を防止していただくよう御協力願います。

1 まず夏季に流行する各種伝染病(日本脳炎、消化器系伝染病等)を予防するため、その媒介者たる鼠族昆虫(蠅、蚊)の発生源を除去しましょう

2 不要の水溜埋没しましよう。

3 下水、溜池の除草と浚渫を行いましょう

4 不要容器や空罐を除去しましょう

5 畜舎の屏尿溜や天水溜のふたの完備と便所の清掃と、ふたの完備を行いましょう、ではコザ保健所の日本脳炎予防法について、おしらせします

日本脳炎の予防法

(1) 日本脳炎は蚊によって媒介されるので、下水や水溜りをきれいに清掃して蚊の発生を防ぎましょう

(2) 蚊は日本脳炎を伝染させますから蚊の駆除に努めると共に、夜は蚊にさされないように注意しましょう

(3) 水のある所に蚊は発生します。蚊のいるところに日本脳炎は発生します。恐しいのは蚊です。

(4) 人間に感染する脳炎は、馬、豚その他家畜と密接な関係があるといわれています。畜舎は住居から遠ざけ清潔に保ちましょう。

(5) 炎天下の長時間労働は日本脳炎の発病を早めます。適当の休息が必要です。

(6) 炎天下の無帽外出はつつしみましょう

(7) 頭痛、発熱、昏睡を伴う急激な発病は先づ日本脳炎と疑って早速医師にみて貰いましょう。

(8) 脳炎予防の秘訣は一に掃除(蚊の駆除)二に蚊さされないように三に休養

※「小児マヒ、DPT、予防注射実施成績表」は表のため、原本参照。

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