〔77号1ページの続き〕
れは家庭の封建性をなくし、民主的生活態度をつちかって新しい家族の人間関係をうちたてる生活の革命でもある。私たちは新しい家づくりについてこの基本的な考え方として人間性の尊重、科学的態度、生活の社会化、生活技術の四つ柱をたてて、労働力をたもちやしなうという家庭の社会的機能を果すために、日常生活をどのように改めたらよいかを問題に、新しい家づくりのための話し合う学習として提供するものであります。
女性の生涯
大多数の婦人たちは、二十才頃に学校をおえて三~四年働き二十四~二十五才で結婚し、二十余年の長い間育児、子供の教育のために自分の生活をささげて、子供が次々に働きだし、結婚して家を去る頃にはすでに考年に達して退職を余儀なくされる夫と、わびしさをかこつもしばしの間でやがて死別し、孤独の年数をすごして、七十年の長い生涯の旅路の果てにいたるものであります。
しかし幸か不幸か結婚の機会にめぐりあわず、生涯を独身で働きつづけるものがあるかと思えば結婚しても子供にめぐまれないもの、次々と子供を失うもの、ちえのおくれた子、身体の不自由子など薄幸の子を生き育てなければならないもの、さては夫と死別生別して、いわゆる未亡人となるものなど、第二の人生といわれる結婚後の五十年は、必ずしも平らな道ばかりでない。
とりわけ戦争は婦人を不幸にし、戦争は多くの夫や子をうばい、きずつけ、家族を破壊するものである。さて結婚前の婦人の生活は親兄弟の扶養をうけ、或は家計補助のため、或は結婚前に社会生活の経験を得るのが目的で働くことになるのだから、婦人の生涯は妻となり、母となり、主婦となっての結婚生活四十余年の起伏にその大部分があるものといってもよい、したがって、結婚出来るか否かということは一部の少数の婦人を除いては婦人の生涯を決する最大の転機でありましょう。これまでの女性の人生として小説に描かれ、映画の母ものにみる婦人の生涯はつねにはかなく哀れであった。
妻という閉された自主性のない生活、子ゆえに耐えねばならない忍苦の母の生活、悲しい女性の一生は、すべて結婚生活の中に涙の泉がやどされていたといってよいでありましょう、ここで女性の生涯について話し合うことも、結婚をスタートしてこの女性の一生か主となるこというまでもない。
-考えてみましょう-
一、わたくしたちの結婚した年令は何才か、現在の結婚はどうなっているか、なぜそうなってきているか。
二、大部分の婦人にとって、結婚が最大の転機であるというのは何故そういえるか、
三、貧乏というのは一口に云ってどういう状態か。
四、わたくしたちが貧乏なのは、どういう条件があるか。
五、貧乏から抜けるためにはどういうことが必要か。
六、婦人団体の役員の年令を調べて、婦人の社会活動と生活の周期との関係を考えてみましょう。
七、わたくしたちは、新婚時代にどのような生活設計をしたらよかったのか、話し合ってみよう。
八、自分の生活の歴史を書いて、生活の周期のそれぞれにどんなくるしみと、よろこびがあったか話し合う。
九、老後の親と子の関係はどうありたいか、そのために生活の周期を考えながら子供の教育をするにはどうしたらよいか。