読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1963年1月発行 読谷村だより / 1頁

新年のあいさつ

新年のあいさつ 
読谷村議会議長 知花平良
 村民の皆さん、明けましておめでとうございます。ここに希望の新春を迎えるにあたり、皆さんのご清福とご繁栄を心からお祈りいたします。
 私は昨年九月村議会議員総選挙後招集された第五回議会臨時会において、図らずも議長の重職に就任いたしましたが、その後議会の円滑なる運営と村政の伸展を第一義として誠心誠意努力してまいりました。おかげをもちまして大過なく年越することができました。これはひとえに村民各位のご支援とご協力のたまものと心から感謝の意を表する次第であります。
 顧みますとわが読谷村は年々発展し、終戦以来本年をもって十八年目を迎えたのでありまして、戦災の形跡はまだ完全に消えたとは云えませんけれども、年々隆盛の一途をたどり人口二万をこえるに至りましたことは全村民の愛郷精神がきわめて旺盛なことと、村行政運営のよろしきを得た結果であります。戦災当時を回顧し、まとに感無量なものがございます。
 しかしながら村民の福祉を増進し、村民生活の安定を図るには今後幾多の重要問題が山積しています。その解決を図ることは直接村政を担当するわれわれに果せられた責務であり、政府の施策と相まって村財政の範囲内において最大の効果をあげるよう努力する覚悟であります。
 一九六三年こそは本村躍進の年として、村政全般にわたり、内容充実に最大の努力を傾注する所存でありますから、なにとぞ倍旧のご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。では今年も村民各位のご健康とご多幸を祈念いたしまして新年のごあいさつといたします。

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