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1963年8月発行 読谷村だより / 1頁

臨時議会を召集 追加予算等を提案  一九六四年度予算について 

臨時議会を召集 追加予算等を提案 
本村議会第三回臨時会が去る七月二十九日午前十時五十分から開会された。本議会に提案された事件は次のとおり
● 一九六四年度読谷村才入才出進加予算について
● 農業施設工事契約について
● 村有財産売却の処分の承認について
以上の議案について審議の結果各議案とも原案どおり可決して午後三時二十分に閉会したなお追加予算は干害対策費で飲料水給水の施設費及給水に要する費用で一、三○八ドル、楚辺に設置される灌漑溜池工事請負費の一、八○七ドルで合計三、一一五ドルの追加となっています。農業施設工事契約は長浜の農道改修工事と楚辺の溜池新設工事の請負契約について議決が求められたもので、村有財産処分については村有地(波平東原)一六七坪の売却処分が承認された。

一九六四年度予算について 
災害対策費新目を設け 一万六百ドルを計上
( )は前年度予算

才出
新年度予算の才入面については前号で概略説明しましたので今回は才出についてお知らせします。本年度才出予算総額は一六八九一八ドルで前年度の一五四、三七八ドルに対し一四、五四○ドルの増額となっていますがこれは主として、役所職員費で職員増俸による増額や干害対策費、保健衛生費(水道施設費)等が増額になっています、なお各款別について次のとおりそのあらましをお知らせします。
一款議会費 八、四一六ドル(八、四○八ドル)
議会費は総体的に前年度と差はありませんが一目の報酬で議会報酬の増額で前年度より六八六ドルの増となり、六目の研修費では議員の本土研修費が九九四ドルの減となっています。その他二目職員給で一三二ドルの増で三目旅費四目需用費、五目印刷費等が少少増えています。
二款役所費 四九、四四四ドル(五一、五二八ドル)役所費は総体的には前年度より二、○八四ドルの減となっているがこれは前年度まで区長の俸給が職員費に含まれていたが区長制度の改正で村でもこれまで区長が行っていた事務については委託契約によって行うことになり結極今迄の区長給が委託料として十一款の雑支出に計上することになったのでこの額が(八、七一二ドル)が減ることになるがその反面職員の増俸や増員により職員給において実質的に六、○八四ドルの増額となっています二目旅費は一、四○○ドルで一○○ドルの減、三目諸手当は職員の諸手当(超過勤務手当宿日直手当、特殊勤務手当、期末手当)で八六六ドルの増となっているがこれは期末手当の増額となっています。その他需用費、交際費は殆ど前年同額計上されています。なお二項の営繕費に一、二三二ドル(庁舎維持修繕費、改築費)三項の諸費(研修費、職員厚生費、市町村会負担金等)一、○一四ドル監査委員会費一四○ドル専門委員会費一○○ドルの外新に琉米親善として一二○ドル計上されたがこれは本村琉米親善委員会に対する必要経費となっています。

三款消防費 三、三六五ドル(三、四七一ドル)
消防費は一項一目の職員給で一、七六四ドルで二六四ドルの増(職員増俸による)旅費が一○○ドル諸手当五九一ドルで一二二ドルの増(期末手当等の増)需用費五一二ドル営繕費(修繕費等)一五○ドル、負担金二四五ドル(消防本部、仝嘉手納支部、消防援助協定)となっています。
四款土木費三二、八七○ドル(三七、三六○ドル)
一項一目の道路維持修繕費七、七一四ドルで前年度より一、○四四ドルの増となっているここに計上された経費は村道の維持修繕に要する人夫賃や原材料費を計上してあります。二項の下水道費に二一一ドル(高志保暗渠工事補助金)三項の部落復興助成金に二四、八七○ドルで前年度より四、八五九ドルの減になっているがこれは現在まで非細分地料の六割の基準を五割に改めた結果であります。
五款社会及び労働施設費
二六、九九一ドル(二三、八五四ドル)一項一目の失業対策事業費五、一五五ドルで前年度より七○五ドルの増、二項一目は補助金で一九、八二○ドルで前年度より一、七○六ドルの増となっているこの補助金は村内団体に対する補助金で次のとおりになっている。

補助費 四○○ドル 団体名 読谷村青年団協議会
補助費 二○○ドル 団体名 〃〃婦人会
補助費 二、七○○ドル 団体名 〃〃体育協会
補助費 一○○ドル 団体名 〃〃遺族会
補助費 四○ドル 団体名 〃〃防犯協会
補助費 四○○ドル 団体名 〃〃社会福祉協議会
補助費 二○○ドル 団体名 〃〃 生活改善グループ連絡協議会
補助費 五○○ドル 団体名 〃〃 学力向上対策協議会
補助費 一○、○○○ 団体名 〃〃 読谷区教育委員会
補助費 五、二八○ 団体名 各字行政運営補助金
 三項一目の負担金はは四四九ドルでこれは村外団体(嘉手納地区交通安全協会外十一団体)の負担金になっています。
 四項一目の移民奨励費は前年同様二二二ドルで移民に対する助成金や壮行会等の諸費であります。
 五項の社会事業費では敬老費五七六ドル、職業訓練費一六五ドル(中学校卒業就職者訓練費)、七項一目の災害対策費は災害援助法による災害対策費で六○三ドル計上されています。
六款保健衛生費六、五三三ドル(三、三○四ドル)
一項の伝染病予防費は結核予防費に一一五ドル、寄生虫予防費二五○ドル(寄生虫、フィラリア等の検診手数料)の外消毒用薬品の購入費に一、六五○ドル計上されています。二項の保健費は母子衛生費に六○ドル、需用費一九○ドル(コレラ、小児マヒ、種痘等の予防注射諸費)。次三項の火葬場費は火葬場運営費で管理人賃金七三○ドル燃料費四四二ドルの外運営費の必要経費となっています、四項の水道施設費は今年度の新しい計画で水道施設の測量費二、○○○ドル、長浜への送水パイプ施設費の八五○ドルが見積られています。
七款産業経済費 二二、一七四ドル(一九、七七四ドル)一項の産業共進会費は一、○一三ドルで毎年実施されている農産物、仝加工品、手芸品等の品評会、展示会及び産業共進会に要する経費が見積もられています。二項の産業振興費は二○、四六五ドルで、その内畜産契励費一、八四四ドル(豚予防注射、優良豚購入補助、大家畜購入資金の利子補助等)、農産物奨励費一、五五六ドル(畑地かん漑施設補助、優良農機具購入「掣、二○台二六○ドル)蔬菜種子購入費等)糖業振興費二、二七六ドル(甘蔗原苗圃、中間苗圃、緑肥種子購入

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