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1964年7月発行 読谷村だより / 2頁

一九六五年度予算について執行機関及び村民への要望 

一九六五年度予算について 執行機関及び村民への要望 
読谷村議会 議長 知花 平良

 新年度予算が可決確定致しました事に対し執行機関及び村民各位に次のとおり要望をかね御報告致します。
一、新年度予算について
一九六五年度予算総額二一三、二二三ドルを本議会に提案され、議会において一部修正し二一二、八二四ドルと決定致しましたが、確定された予算の内容が才入においては自主財源一四三、八○一ドルで約六八パーセント、依存財源六八、○二八ドルで約三二パーセント、この比率は健全財源のあり方であり、また才出においては消費的経費一○九、八一二ドルで約五一パーセント、投資的経費が九八、八八二ドルで約四九パーセントで消費的経費と投資的経費のバランスがとれている点から適正な予算であると本議会は新年度予算を審議決定致しました。
二、基本財産積立金から一般会計への繰入について
 村長は一九六五年度予算の総額二二三、二二三ドルを提案しその才入に基本財産積立金から一二、○○○ドルを繰入して才入才出のバランスを取ってあるが、本村が基本財産に積立してあるその目的は条例には明記してないが村道買い上げに当り村民に大きな負担をかけないために積立されているのである。年々この積立金を一般予算に繰り入れて予算の編成をする事は賢明なる予算措置ではないと思考する。しかし今回は特に水道事業を促進するために特別会計に一五、○○○ドル繰り出してあるので本義会としては別に異議はないが、村長は本村の健全財源を確保するために現在の村税の課税標準額その他の財源を再検討し本村の安定財源を確保するよう努力されん事を本議会は強く要望する。
 三、産業共進会について
 産業共進会の報償授与式について、本議会は毎年これを取り上げて検討しているが、議会としては二ヶ年に一回または三ヶ年に一回程度報償授与式を行い、村経済課の職員は進展する近代的農業のあり方を調査研究して農民の指導育成に努力すべきであるとの見解にたち共進会の予算は削減すべきであると云う意見もあったが今回はその準備も進められているので議会と執行機関がともにそのもち方を検討して改めて挙行することにして共進会費を提案どおりこれを認めたものである。村長はこの点を考慮されて共進会のもち方を改めるよう努力されん事を要望するとともに本件について村民各位の御批判を寄せて戴くよう御要望致します。

 四、職員給与について
 村長は議会に対して職員給与の今年度の増俸額は一○パーセントであると証言されたが提案額は一二パーセントの増俸額となっている。村長の証言と実質提案額が異なると云うことは正しいことではないと思うが故意にしたものではなく提案者の計算の誤りであったとのことであり、また村長

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