読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1965年8月発行 読谷村だより / 4頁

青年学級に学んで

青年学級に学んで 
仲宗根 幸枝
 私は去年の青年学級の場合も入学しようかと思っていましたけれども、その時には、内容や入学手続きのやり方も知らず心さびしい思いをしましたが、今度は公民館で実際に社教主事や先輩の方からいろいろと詳しく話を聞いたので早速友達をさそって申し込み願書を出しました。
最初の授業は社会、授業に入る前に自己紹介も皆ユーモアたっぷりで紹介している。やはり大多数が始めての顔つき合いの為でしよう私も上せて自分の名を言うだけでもやっとであった。最初の事業は社会で徳信先生の講義がおもしろく、特に先生の講義はじかに私達に関係のある青年会の事とか恋愛についての授業が多くて、皆興味があるらしく目を集中させ耳を傾けて熱心にきいていた。たまには討議をかみして、青年達にふさわしく積極的に各々の部落の活動現況を話し合っていた。どこの部落でも人を集めるのが悩みの種らしい。こんな話し合いの場合は自分達だけで聞くのがもったいなく、青年会全部にきかせて上げたい位である
 又、徳信先生の講義はいつ聞いてもおもしろくあきることがない。私は仕事が那覇の為、定時七時までには出席できず、いつも遅刻それで先生や他の人達に具合が悪く、少しひけ目を感じた。でも入学の誓いを出してあるし、最後まで頑張らなくちゃと恥かしいながらも一日一日を送っているしかし私一人がそうでもない。私と同じような学級生がほかにもいる。やはり皆仕事の都合でしよう。
働きながら学ぶと云うことは並大ていのことではないあの寒い晩とか雨風が激しい悪い天気の場合は行こうか行くまいかとなまはんかな考え方もしましたがあの定時制の人達の事を思えば週二回の学校は何でもないと、歯をくいしばって学校へといそいだ。
教室に入ると仕事の疲れや寒さも吹飛んで、ただ楽しさと笑いの雰囲気であっという間に時が過ぎていく。
 しかし一月から役員という任務を負わされたので、それからが大変、いつも青年会の行事にだけ暇をつぶされ学校どころの話じゃない。学校に行きたいのは山々であるけれども思う様に足が運べない、あの入学当時とは全く皆人が変わってお互いの心が打ち溶けて何んでも男女仲良く話し合っている。私は生花を習いたいと思っていたその願いがかなって、時間は少なかったけれども幾分かは習得する事が出来ました。又技術の方ではりっぱに設備されている木工の機械装置、それを使って花びん敷を作った。それを作り上げた時の喜びは何とも言えない。やはり女でも協力してやれば男にだって負けないんだと今の中学生がうらやましいこんな授業も青年学級生以外の青年会員には味わえ学べないものかと自分自身で感激している。
六カ月の期間も後わずかで過ぎ去ろうとしているけれども、私は計画外れになって出席回数は少なかったけれども今まで学んできたのが大いにプラスになりました。もう一回皆と共に学び語り合って若さを青年学級で過ごしたい。家でボヤボヤと時間を過ごすよりは、青年学級に行って講義を聞き、皆の顔でも見れば一日の疲れもやすらぐ、又自習時間にはリクレーションをしたりして、時間が立つのも忘れる位、次の青年学級の開講式には、なるべくたくさんの青年会が申し込んでA・B学級を作ってもらいたい。皆この良いきっかけを見逃さない様に、仕事も一生懸命働くかたわら、夜の合間を勉強に頑張ってもらいたいものだ。又青年活動にも積極的に率先してりっぱな青年会をきずきあげて下さい。
人間はたえず努力とファイトを燃やして、最後に村長さんや、議員さん、教育委員の方々、授業を受け持って下さいました先生方、その他青年学級に協力して下さった皆様どうも御苦労さまでございました。心からお礼を申し上げると共に今後とも宜しく青年会の為に御指導と御協力をお願いします。
 又共に学んできた皆さんも卒業した後もお互いに協力し合って青年会の為に頑張っていきましようね。

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