読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1965年11月発行 読谷村だより / 4頁

学芸 波平読書まつり入賞作品  私の欠点 読谷小学校六年 宮城

学芸 
波平読書まつり入賞作品 
私の欠点 
読谷小学校六年 宮城かずみ
 私にはいろいろな欠点がある、中でも一ばん目だつた欠点はカンシヤクだ、べんきようをしている時、遊んでいる時によくカンシヤクをおこす。書とりをしている時に、字をまちがえるとすぐ、ノートに落書をしたり、やぶつたりします。
 また、えんぴつをけずつている時、何度けずつてもすぐおれてしまう、私はかつとなつて、長いえんぴつでもすぐチリばこに入れてしまつたりする。それで、私のチリばこは、すぐいつぱいになつてしまいます。
 ある日、こんなことがありました、べんきようをしようと思いえんぴつをけずり始めたら買つてきたばかりのえんぴつが何度けずつてもおれるのです。私はついかつとなつて、長いえんぴつをチリばこに入れてしまいました。なんだか心がすうつとして、おちついた。私はなぜかんしやくがおこるのだろうか、私はいつたいだれに、にたのだろうかと考えた。
何だか変な気持ちになつて私は、もつていたえんぴつをほうり出しチリばこをさがし始めた。そしてやつとさつきのえんぴつを見つけました。私は何かこのえんぴつに、私の頭にない、いいことを教えられたようなきがした。私は、二度とこういうことをくりかえさないことをえんぴつの前でちかつた。

波平に生活して 
婦人会 知念キヨ
 戦後、よの中もおちついて、二十年になります。終戦当時食べることばかりを考えて本を読む、見ることが全々考えられませんでした。しかし戸主常会や、婦人常会が組織されまして、会合の度に、偉い先生方のお話をきいたり、子供達の本を見読んだりして、自分達が学校時代の学んできた事を、思い出し古い雑誌などをさがして読みました。さいわいに、一九六二年七月に図書館が出来まして、私達婦人でもたまに本を読むことが出来ましたのは図書館のおかげだと思います。
 婦人は、家事の仕事が多く少しの時間でも本を読みたいのですが、自分で図書館へ行き本を借りて読むことが出来ず残念に思います子供達が借りてきましたら読む時もあります。そんな時、自分の仕事も忘れ時間のたつのも知らないのですけれども、家事あれこれのため読むことが出来ず、本にもすまないと思います。子供達には進めて、図書館の本を読せて居ります。
そのおかげで子供は共通語をつかい、言葉使いもよく本のよみかたもじようずになり、よくべんきようするようになりました。これは図書館のおかげだと感謝しております。係の金城さん子供達と仲よく話したり、教えたりご苦労さんでございます。年々波平図書館が発展します様に念願致します。

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