1967年度 第四回議会定例会(議会報告)
議長 知花平良
村民の皆様に一九六八年度の予算を審議した本村第四回議会定例会の経過と結果を次のように御報告致します。去る六月十一日から六月三十日までの二十日間の会期をもちまして村長から提出された議案が三十六件陳情一件計三十七件の議案を慎重に審議しました結果幾分か修正又は否決された議案もありますが、全議案審議終了し第四回議会定例会を無事閉会しましたが特に、六八年度予算を成立させるに当り本会として、村長並びに関係当局に要請しました事項を申し添えて御報告致します。
一九六八年度予算の財源及び経費分析について
議会としての見解
才入総額四一九、二七八ドル(提案額四二〇、六八一ドル)自主財源一九五、三六三ドル(四六・五九%)依存財源二二三、九一五ドル(五三・四一%)以上の財源内訳から見た場合各村共通の市町村交付税の増額に対して政府に強く要請すべきであるが、本村も自主財源の確保に一段と努力する必要があると本会は思考する。
才出総額四一九、二七八ドル(提案額四二〇、六八一ドル)消費的経費一七一六五〇ドル(四〇・九四%)投資的経費一五二、六二八ドル(三六・三八%)その他の経費九五、〇〇一ドル(二二・六八%)で以上のように分析されるが、特に消費的経費が投資的経費より増大している事は市町村予算として適当な予算とはいえない。よって今後は執行機関とともに充分検討する必要があると思考する。
才出予算を増額修正した理由
共進会部落団体報償金六〇〇ドルを一、〇〇〇ドルに増額した理由は、村共進会の行事を中止したので農業振興を図るには部落共進会を強力に推進する必要があるとのことで増額した。
農薬購入補助金二、〇〇〇ドルを三、〇〇〇ドルに増額した理由はアフリカマイマイ駆除のために昨年度予算でバクゲーター一個につき十セントを村が補助し又経済課職員やその他の関係者の村民への啓蒙により村民各位が協力されその目的が達成されつつある。よって今年も同じくアフリカマイマイ及び病害虫の駆除に一段と力を入れる必要がると思考し増額した。
農業実行組合補助金一、五〇〇ドルを二、〇〇〇ドルに増額した理由は、農事実行組合の組合活動を強化して減退しつつある砂糖きびの増産その他農業の振興を図るために増額した。
果樹園経営の大巾減額について
果樹園の村直営について毎年度本会は問題視してきた。特に収穫時の管理について指摘してきたが、充分に検討した結果委託経営に移すか、又は村長の経営管理方針を変更する時期に到来したと思考し果樹園関係の予算を大巾に減額修正した。
理 由
1、六四年度から六七年度までの果樹園に対する予算支出総額一三、三一八ドル八一セントに対してその収入額が四ヶ年間で一、一〇六ドル五八セントであること。
2、六七年度の一ヶ年間の経営状態を調査した結果三三四〇ドルの予算を投じたのに対して事業の伸びがない。また新年度予算がほとんど人件費でしめていること。
3、軍に対して解放要請をしても解放される見込みがない。仮に解放されてもその地域の軍賃料約三、〇〇〇ドル程度の純益をあげるまでには長期を有し多額の経費がかかる。
4、果樹園の経営は長期計画が必要と思うが当該地は軍用地であり、特にその附近に軍の爆発物の集積所が多く黙認地域であるが故に軍から中止される恐れがある。又住民地域より余りにも距離が遠く監視人の宿泊が不可能である。このような状態から管理に難点があり、よって村長に果樹園の経営管理の改善を強く要請し、そのために今年度の果樹園経営を大巾に削減した
その他の要請事項
一、事業及び財政計画の樹立について
市町村は、最小限度四ヶ年程度の事業計画と財政計画がなければならないと思う。よって本村においても村道整備、その他おうまかな長期事業計画と特に最近人件費その他本村の財政需要額が増大している。それに対応して長期財源確保計画を樹立され本村の県税財政確立を図るよう本会は村長に要請した。
二、村道の管理について
今回一コーラル採掘業者のために公道たる本村の村道が一部破壊されたことは誠に遺憾に思う。これは村当局の村道管理行政の欠陥である。よって村長は責任をもって復旧させることにつとめ、もし復旧できない場合は法的強固な措置を講ずるよう本会は村長に強く要請した。
教育関係
一、プール運営について
今回教育予算の調整において教育委員会の要請(要求)額を村長が受け入れなかったとの理由でプール運営を教育委員会が拒否したことは賢明なる措置ではないと思う。議会が議案を審議するにあたっては提案者その他関係者の証言等により充分に審議して、その後に可否が決定されるのである。教育委員長は議会においてプール運営を引き受けると証言されたにもかかわらずこれを拒否することは今後のプール施設その他本村の学校ス設等に大きく影響をあたえるものであると思慮する。よって村長と教育委員会が建設的に検討されて本村教育の進展を図るために賢明なる解決をなされるよう要望する。
教育予算とその編成について
昨年から教育委員会法の一部改正によって市町村議会が教育予算の審議権を有するようになって、今回二回目の教育予算を審議しましたが係数及び次のような問題点が議会の審議において難困をきたした。
1係数のミス
2各学校の類似経費、消耗品、燃料費、光熱水費、消耗品器材、衛生費、食糧費、旅費等の類似経費が、五〇ドルに対して三〇〇ドル、一〇五ドルに対して、三五〇ドルとこのような事実は予算編成の大きなミスであると思考する。今後このような類似した経費は教育委員会において基準を制定して予算の公平をきしていただくよう要請した。
教育予算は教育委員会法第四十五条によって教育委員会に予算の編成権があり同法第五十一条により村長の調整権があり同じく第五十一条の第二項によって、議会に提出され、議会は第四十五条第三項によって審議権がある。同じく法人である教育委員会と云う機関が専門的立場にたって見積もり編成されて村長の調整を得た教育予算は議会に審議決定権があるとしても大巾修正をするということは適当な措置ではないと思考する。よって教育委員会の予算編成の権限と村長の調整の権限を尊重して教育予算を審議する考えであるが、今後再び予算の編成や調整においてこのようなミスがあれば今後は大巾修正もやぶさかでないと思考する。よって今後は慎重に予算の編成又は調整にあたっていただくよう村長、教育長、教育委員会に強く要請した
一九六八年度の予算についていろいろと申し述べましたとおり一部修正もありましたが、本会議において可決確定されましたので本議会の意志を充分に尊重されて効率的に予算が執行されるよう努力されんことを本議会として村長に強く要請致します。また議会も村長の執行に協力して本村発展のために努力する所存でありますので、村民各位も村長の行政執行に御協力下さいますようお願い申し上げ本村第四回議会定例会の御報告と致します。
※「1968年度予算の財源及経費分析歳入」「1968年度予算の財源及経費分析歳出」は円グラフのため、原本参照。