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1967年8月発行 読谷村だより / 4頁

正しい応急手当(3) 事故者の体位をどうするか?

正しい応急手当(3) 事故者の体位をどうするか?
 けが人の手当をする時にまず考えなければならないことは、このけが人をどんな体位におくか?、ということである。ねかせるか、すわらせるか、ねかせるにしてもどんなねかせ方をするのが、本人のために一番良いかを考えなければならない。いままでけがしたこともなければ病気になったこともない。あるいはけが人を一度も見たことはないという方は一人もいないと思う。そこでこれまでに経験したことを思い出してみると、けが人は大きく次の二つに分けることが出来る
 A・意識のある人
 B・意識のない人
どんなけが人でも急病人でも、まずこのAかBかに分けられる、したがって、救助者は事故者がAであるかBであるかによって、本人をどんな位置においたら良いかを考えなければならない。
A意識のある人の場合
 まず本人の傷や容体をよくみて、どの体位におくのが一番楽であるかを判断して、その位置にねかせて、本人にその位置が気持が良いかどうかを尋ねる。そして本人が一番気持の良いという位置においてやることそうした位置におくためには、次のことを知っていなければならない。
(1)事故者は原則として水平にねかせる。
事故者はいっでも、体の中の血液が平均して流れるような位置にねかせる必要があるから、枕をさせないで水平にねせる。
(2)顔色がひどくあおじろい時には足の方を十五センチ~三十センチ位、高くしてねかせる。
(3)顔色が赤い時には頭と肩を高くする。
呼吸困難を起しているけが人の場合にも、頭と肩をすこし高くしてやれば、呼吸が楽になる場合がある。

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