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1967年12月発行 読谷村だより / 4頁

家計簿をつけて明るい豊かな生活を築こう

家計簿をつけて明るい豊かな生活を築こう 
生活普及員 知花 幸子
 家計簿は何のためにつけるのでしょうか。
 家計簿の目的は経済計画を実行する手段です。収入や支出の現状はどうなっているのか、今までの状態が予算どおりにいっているか又、適当に家族の欲望が満足されたか、今後は予算通りにしていいか、それとも考えなおした方がよいのか等の、道しるべを示してくれます。ちょうど、大海へ出漁した船が、ラシンバンを持たずに行くのと、それを備えて、ラシンバンの示す通りに船をすすませば、無事に航海できるのと同じです。家計簿をつけても金は残らないという人がありますが、家計簿は打出の小槌ではないから、つけさえすれば金がひとりでに残るというわけではありません。家計簿は、どこに倹約のしどころがあるのか、どれだけの生活費が心要か等を知る手段なのです。ある家で家族会議によって家計簿をつけることにしました。そのとき老人が「これからは晩酌も出来ない。」というと、そこの嫁は「おじいさんの晩酌ぐらいは充分飲ませたいと思って家計簿をつけるのですから、心配なく今までどおり飲んで下さい」といったそうです。この嫁はほんとうの家計簿の目的を知っていたといえます。
 又、家計簿は家族の生活の鏡のようなもので、鏡は自分の姿そのままをうつしてくれます。寝おきのみにくい姿、そのままに、さっぱりと梳づた姿そのままにあるいは、又はよそおった姿そのままに、みにくいときには鏡を見るのが恥かしくなりますが、そのために自分の欠点をなおしたり、身なりをととのえたりすることができます。家計簿はだらしのない金使も、上手な金使いもすぐ写し出します。どうせ同じ生活をするのなら鏡を見て恥かしくないようにしたいものです。
 今年も後しばらくの間にすぎてしまい、六八年の新しい年がすぐやって参ります。家庭の主婦の皆さん、こぞって、家庭生活の安定と向上のために、家計簿をつけてみましょう。最初の方にはごく簡単な、大学ノートへ収入と、支出だけを記入することもよいでしょうし、又、家の光、十二月号付録も、大変使いやすく、初歩の方々へはよい帳簿です。まず今年は、飲食費だけでもつけてみてはいかがでしょう。お子さまの多い家庭では、教育費とか、被服費あるいは、社会的な費目としての交際費等、あなたが、まずつけやすい費目からつけましょう。自家で生産される、イモとか、野菜を、庭先価格で計算してそれを記入してみるのも家計簿へ一歩踏み入るよい方法でしょう。
 六八年は、どうぞ家族皆んなの協力で、明るい豊かな暮しをきづいていくために家計簿をつけましょう。

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