お正月は新正で みんな楽しく迎えましょう
「村民みんなで楽しい新正を迎えよう」と、昨年も呼びかけてきましたが、今年も村民みんなで、新正を楽しく迎える準備をいたしましよう。
まだ、旧正月を実施する家庭においては、それは長い習慣であるため、それを一挙に改めることの、なかなか困難であり、新正に抵抗を感ずることも決してないとは思いません。 もちろん、これからさらに進歩発展する世の中で生活するにも、やはり、地方の文化、習慣は大事にしてその基礎の上に新しい文化は築かねばなりません。
しかし、人間の根源的のものは別として、ものの見方、考え方、時代の移りかわりととも変化するといわれます。変わるというよりも、時代の進む方向に、主体的に、意識的に修正して行く努力、姿勢が正しいと思います。
特に、通信、交通の発達また情報社会といわれる今日の社会において、ひとつの地方(沖繩)ひとつの市や、町や、村のみの社会、生活の仕方のカラにこもることは不可能です。それを敢えてすることは、古いものを大事にしよう、守ろう、あるいは混乱を避けようとする、プラスの面と思われるものよりも、社会の進歩発達の波に置きぼりにされる、マイナスの面がはるかに大きいものと思われます。
地域社会のひとつの遅れは、されに他の社会に水をあけられて悪循環をもたらし、ひとつの進歩発展の改良は、新しい知識、経験を通じて、さらに飛躍発展の力となり、この地域社会の向上発展は約束されるものです。
現代社会に生きるわたしたちは、現在の経済、文化社会を正しく、的確につかみ、されにこれから、どのよう発展するのか、またどうあらねばならないか、みずから、しっかりと受けとめてそれに対処する心構えを持たなければならないと思います。
過去をふり返りつつ、現在を見つめ、また未来を考えるとき、あらためて世の移りかわり、生活の変化のめまぐるしい変わりようは日々の会話のなかに山ほどあります。
例をあげますと、フール(豚舎、便所)ガンで行ったダビ、ジールでのお産およびユートュジ、四季のウュミ等、その他にもムカシの暮らしのなかから、まだまだ多くの不合理、不条理の事がらのうち、わたしたちが勇敢に改めた、あるいは廃止した事例を掲げるのに苦労はしないほどたくさんあります。
これらの改善された、廃止されたことを考える場合それは、戦後のアメリカ世も、ひとつのきっかけではあったけれども、それが大きい原因ではない。
一般的に、かつての沖繩は地理的のせいか、文化的せいか、いずれにせよ他の社会の経済、文化に接する機会、知る機会が少なく、沖繩のひとつの地方のみのカラにとじこもらざるを得ない状態であっただろう。
それが戦後、だれもが自分の目で、耳でラジオ、テレビ、新聞、その他マスコミユニケーションを通じて、全世界の状況を手にとるように知る機会と、自分の五体で経験する機会が、容易にできるようになった情報社会の今日である。
したがって、前途の改善されたわれわれの生活の態度、様式も、単に世の中が進んだから、経験が発展したから改善されたとみるより、われわれの意識の改造によって、保健衛生思想の向上、養豚振興の生産技術の改良、母子保健のうえから、生活をより合理的に営もうとする意識構造の変化によって改善されたものでありましよう。
このような考え方に立って、お正月も考えていこうとするものです。
新しい時代に生活するために、新しい生活態度、あるいは生活様式は、現代のわれわれが、想像し、古きものは選択して、捨てるべきは捨て、改良すべきは改良することが肝要だと思います。
八月十一日に、読谷村新生活住民運動推進協議会(教育委員、議会議員、農協長、専務、各学校長、村および各字の区長、婦人会長、青年会長、老人クラブ会長、生改グループ会長、社協主事等)を開催して協議したところ、「お正月は新正を実施すべきである」ことが全会一致で確認されました。
後四カ月でお正月がやってきます。村民のみなさんが楽しい新正を迎えるため心の御準備をお願いします