第三回読谷村婦人の主張大会が、去る四月二六日儀間公民館で催されました。これは、七〇年代の社会の展望にたって、婦人の立場から物事を考え、訴える中で婦人の視野を拡め、かつ、よりよい社会づくりをしょうという目的で行なわれたものです。今月は中央大会出場が決まった二人の方の主張を御紹介いたします。
環境衛生について
都屋婦人会 新里 マサ子
昨年四月、私は那覇より引越してきて読谷村都屋区婦人会に入会いたしました
私は、三菱電機に勤務して十一年になりますが、仕事の都合で一家四人は今まで那覇に住んでいたわけでございます。引越当時は全く異った環境に飛びこんで二人の子供たちも、マゴマゴしていましたが、いつのまにか友達もでき、学校生活にもなれて長男は読谷小学校二年生、次男は幼稚園に通っています。思いおこしますと新入学の頃、真新しいランドセルを背に元気よく飛び出すわが子の後姿を見るたびに私の夢や期待は日一日と大きくふくらんでまいりました。その反面、さらこれからが大変だという気持もひしひしと感じました。と申しますのは、私たち共働きの身にとって親子でゆっくり話し合いする機会がすくないこと、また直接子供と融れ合う時間の乏しさはどのように解決したらよいだろうかなどと生活の重大さに胸にいたむ思いでした。わたしはそれらのなやみを解決するために主人の両親と話し合い同居するようになりました。
現在では、祖母に、両親、小姑もまじえ十人の大家となりとてもにぎやかになり両親をはじめ子供たちも大喜びでございます。おかげ様で私たちも安心してつとめに出ることができるようになりました。
さて、私はここで、私たちの身近な問題として環境衛生の整備の面から話しして見たいと思います。
都市地区にくらべて読谷村は農漁村で、婦人会員も、多忙な畠仕事に追われながらも、規子の学習会、映写会、懇談会、講習会、運動会などと、会員皆様が親身になって会活動を盛り上げて居ります。このことは会員一人一人が会員意識に目覚め、前向きに積極的に会活動に参加しているものと思います。私たちの部落婦人会でも、会活動の一端として、毎月第四日曜日は定期清掃日をもうけ、会長はじめ会員一同はり切っている姿は、都市地区ではめったに見られない母親たちの一致団結した、たのもしい姿だと思います。
私たちがこの仕事に取り組んだわけは一一〇世帯から排出される塵介処理の不十分さから皆が不愉快な思いを余儀なくされていることからです。不愉快な思いならまだしも、保健衛生面からそのまま放置しておけない問題としてこれを取り上げたわけです。私たちの共同塵捨て場は海岸を利用したものですが一ヶ月もたっと山のようにつもり、臭気を発し、ハエ、ゴキブリネズミなどが繁殖出入して、それこそ伝染病の発生源ともなりかねない有様です。おまけに、空ビンのわれや、ガラスの破片などが散乱し、それこそ足のふみ場もない状態でゴムゾーリで出入りする人も多いことから、全く危険な場所でもあり、環境衛生は非常に悪い状態にあります。毎月一回の定期清掃の範囲では本当にスミズミまで清掃にすることができないばかりか、チリすて場の囲いすらない状態でございますから、折角みんなできれいにしても翌日からすてられる塵は、風に吹かれて周囲の野菜畑や、屋敷内にまで飛ぶ始末です。更に海兵や海水汚染のことも考慮に入れねばなりません。日本国憲法二五条に「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国はすべての生活面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上、及び増進に努めなければならないというように、国の義務がうたわれていますが、環境衛生の整備、塵介処理に関する計画や研究は今のままで十分でしょうか?生産の向上は、私たちに多くの物を与え、文化生活を享受させてくれます。この莫大な消費生活の高まりは、一方では多くのカスも私たちの生活の中に」持ちこみます。このことは今後ますます私たちの身近にふえて来ると思われます。今こそ私たちはこの塵介処理の問題を真剣にとらえて根本的方法を打ち出さねばなりません。予算の都合で、大型焼却炉が困難であるならば、各部落でゴミはふたつき容器に入れておいて、村当局は一定の日時に戸外に出してある容器のゴミを収集してもらうこの方法が衛生的であり、ハエ、ネズミ、などの繁殖をふせぎ、種々の伝染病の発生を減少するという保健衛生の面だけでなく、畜産面だけでなく、畜産面の効用も認められております。春と秋の清掃期間中だけの行事として終る事なく、毎日の生活の中から、私たちの部落、村の環境を良くし住みよい清潔な明るい社会をつくりあげるために、単に個人的な働きの範囲にとどまらず、部落の問題として村の問題としてとりあげさらに沖繩全体の衛生活動にまで持っていく様働きかけようではありませんか。私たちの日常生活に深い関係のあるゴミ処理一日でも村営の協同チリすて場を利用できるようかさねてお願いいたしまして、村当局に大きな期待と希望をよせるものでございます。