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1971年2月発行 広報よみたん / 6頁

図書館活動による授業を公開 読小モデル校中間発表

図書館活動による授業を公開 読小モデル校中間発表
 去る一月十四日、午後一時より「学習活動に直結した学校図書館の利用」を研究テーマに文教局指定、学校図書館モデル校の中間発表会が読谷小学校で開らかれました。
発表会に先だち、六年一組(指導者稲嶺盛純教諭)の図書館資料活用による公開授業があり、ひきつづき、授業者の反省、図書館運営、図書館の利用指導、国語、社会、理科、道徳の発表、その後参加者全員による研究討議が行なわれた。
 参加者は北は本部から南は糸満までと広い地域から三百余名がつめかけ、盛会をきわめ、参加者に大きな示唆と深い感銘を与えた。なお読谷小学校は日頃の着実な研究と活動をかわれ、九州地区学校図書館協議会、西日本新聞社主催の第十六回全九州学校図書館コンクールにおいて、A賞部門の、「優秀賞」に入賞している。
きたる二月三日の福岡市天補ビルにてその表彰式が行われる予定である。
ここで読谷小学校の研究の歩みについて紹介してみることにいたしました。
(一)「研究の主旨」
「其の学力をつけた人」「情報化時代を生きぬく人間」「急激に移り変わる世の中に対応できる人間」「豊かな人間性」の育成は、図書館教育に大きな比重がかかっているという考えに立ち、フルに図書館資料を活用するところにその使命達成の糸口をみつけるため、いろいろな教育活動が試みられた。
八十五周年記念事業として一九六六年に建築された図書館を「生かして」いくため一九六九年、三ヶ月間文教局指定図書館モデル校となり、全職員が一丸となってこれに取り組むことになった。一九七〇年七月より公費の図書館事務職員がおかれたところ、図書館の三要素の施設と人の要素は解決され資料については全職員で可能なかぎりの収集整理がなされた。このように図書教育の基盤が着々とかためられるようになった。
図書館は「図書、視聴覚資料、その他学校教育に必要な資料を収集し、整理して及び保存し、これを児童又は生徒及び教員の利用に供することによって、学校の教育課程に寄与する」目的を達成するために、校長以下全職員が、図書館運営組織の一員となり、日々の教壇実践の中で、焦らず耕やし肥料をほどこして図書館教育の土壌づくりに力を注いでいるところである。
(二)活動状況
 学校職員は、雰囲気作りのため、他の優秀校や、研究会等で数多く研究の機会をもったり、読谷小学校と同じようなテーマの東京都田園調布小学校の実験学校報告書、「学習に役立つ小学校図書館」-文部省-をテキストに、他の多くの参考文献をもとに、理論研究をすると共に、全職員が研究授業を行ない、研究内容の深化をはかっている。
 研修会には多くの指導主事を招聘して助言を仰ぎ研究体制の確立に努めている。そのほか、東京都への当校司書教諭(知花江美)を派遣して田園調布小学校の書物による概念を実際に見聞して学校の図書館運営に反映させたり、全国学校図書館大会に参加させ、自校の研究を客観的にみなおす機会をつくっている。
 日々の教壇実践に資料を活用する具体的な方法として、各学年で「今週の資料カード」を作成したり、館内に「今週の資料コーナー」を設置したりして、資料の円滑な活用をはかると共に、学級係の活動と結びつけることによって学級に資料を直結させるように配慮されている。
 その他、読谷小学校のP、T、A活動は特筆に値する。学校の校庭美化はもちろんのこと、図書館内外の美化・図書の製本修理を一手にひきうけ、蔵書を限界まで活用できるように協力している。又、簡易書架、移動本位図書移動箱、展示板の製作等積極的な協力を惜しまない。それから館内にはP、T、Aコーナーが設置され、これからの運営が期待される。それから児童の学習に必要な図書をはじめ、実物、器具類等、父兄からの寄贈も多いとのことである。
(三)今後の方針
 これまで教科(国語、社会、理科)、道徳図書館の利用指導等、図書館に直結させることによって、「真の学力をつけた人間と、豊かな人間性」を培うことによって主眠をおいて研究してきたが、多くの方々の御指導、御協力のもとに学校教育の中における図書館教育の重要性を認識し積極的な研究体制が確立され、児童の読書意欲を高めたことは大きな前進である。今後は実践を他の教科へおしひろげていくと共に、豊かな人間形成の面での読書活動に駒をすすめていく。

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