はたちの夢 成人者座談会
出席者
比嘉松市さん(楚辺)
知花洋子さん(高志保)
島袋辰彦さん(座喜味)
松田博美さん(座喜味)
松田修さん(楚辺)
玉城綾子さん(渡慶次)
司会 企画室長 松田昌彦
司会 ご多忙のところご出席下さいましてありがとうございます。では、これから「はたち」の座談会をはじめたいと思います。
役所では、広報よみたんというものを毎月発行していますが、この度び成人式にふさわしい特集号を企画いたしまして、成人をむかえられたみなさんに、新しく社会人の仲間入りしたよろこび、または決意、あるいは抱負なり、青年としての生きがい、社会に対する批判などを語っていただくわけですが、はじめに社会人になったよろこびから入りたいと思います。まず松田さんから
松田(博) そうですね。よろこびというより何か抵抗みたいなものを感じたんです。いつまでも子供で居たいというへんな言い方ですが、自分が大人になったというのが恐いというのか、現実に社会人といわれている人たちと同じように見られるかと思うと・・・。でも誕生日をむかえて、おめでとうといわれると大変うれしかったです。ですから、今までのような考えではいけないのだという自覚まではいかなくてもそういうものを感じました
司会 比嘉さんは
比嘉 社会人というと、高校生活からの脱皮していくものと思っていました。ですから二〇才になるということは、二〇才に年令が達したということもありますがまだ大人だと実感としてはありません。成人という資格は、本当に仕事の面で一人前であるという自信をもって成人をむかえる事であれば幸せだと思います。ですから、やはり一生の仕事を定めていたいし、また若者として、ちいぽけなものでもよいから、みんなで力を合わせてやっていきたいと思います。
司会 島袋さんは
島袋 成人をむかえたよろこびというなり、不安があるような気がします。成人になったということは法律面でも立派な成人として取扱われる。別に悪いことをしなくともこわいような気がするわけです。成人としての責任と義務が負わされるということですね。よろこびとしては、選挙権が与えられたという事です。先輩の中には選挙のとき投票しに行かないという人が居るのを見て非常に残念に思いました。やはり与えられた権利は行使すべきですね。
司会 玉城さん
玉城 やっぱり法律の面では不安があります。まあ社会的には何か知ら不安みたいなものがありますが、権利の面では参政権が与えられるという点で一個の社会人としての資格が与えられていきますからうれしく思います。
司会 松田さんは
松田 私は思うんですが、形だけの成人であってはいけないと思います。一月一五日をさかいにして成人になったら何でも出来るんだと思ってはいけない。要は精神面での成人、責任のもてる成人になりたいと思います。
司会 知花さんは
知花 はたちになったよろこびというのは実感として湧いてきません。しかし、社会人というか、大人になったなあ(つまり成人式をむかえて)と思っています。私は高校を卒業してからすぐ旅行社に勤めていますが人とのふれ合い、人間関係を学ぶことが出来てよかったと思っています。これからも(成人になったからではなく)責任ある行動が出来るような大人になりたいと思います。
司会 みなさんのお話しを聞いてみますと、いつまでも子供でありたい、そして先輩の方から可愛がられたいという気持ちが一方的でありながらも、二〇才という人生の区切りで、責任と義務を果たさなければならないという自覚がある事を知って大変うれしく思います。そこで、社会的に認められ晴れて社会人となったみなさんが、向う一年間、または将来についてでもよいと思いますが、自分の夢というものを話していただきますまず松田さんから
松田(博) 夢たって、それは一つの目標かも知りませんがね。今のところこれというのはないんです。毎日が追われている生活ですから、これと言った確立したものはありませんが、今はその基礎をつくる勉強をしているところです。職業については、初等教育課に入っていますので小学校の先生と思っていましたが、側から見たとき、いろいろの面がありますし、また自分の可能性をもっとのばしたいとも思ったりします。
司会 島袋さんはどうですか。
島袋 社会的な夢というものはありませんが、個人の夢としては、ごく平凡な家庭をつくりたい、人の上には立たなくとはも、人の下に立ちたくない、ごく平凡な家をつくりたいですね。家をつくるのであれば、小さくとも、広々とした庭をもちたい、そう言うのが個人の夢ですね。
司会 松田さんは
松田(修) 夢ですね。現在は役所に勤めて、自分の夢はコックなんですよ。コックは八年間やらないと一人前のコックにはなれないというんですね。ですから八年間たえ抜いた人を見ると幸せだなあと思います。いつかは、自分もそういうことをしたいと思いますが現在は、地方公務員というものを誇りをもっています現在の社会関係は、人間ソ外ということが言われていますが、そう言う中でも、自分の理想境を求めて行きたい、夢を追いたいと思います。
司会 玉城さんは
玉城 そうですね、私はその日その日を大切に生きたいと思います。よく女は主体性がないと言われますが、そう言うことを言われると大変気にさわりますね。そういうような生きかたでなく、本当に充実した青春というものをくいなく生きたいと思います。
知花さんは
知花 現在は、今の会社であとしばらく働きたいと思っています。今の仕事とは人とのふれ合いが多いので、人を見る目が出来るんですね。まあ私の夢としては、子供が大変好きですので、子供たちと一緒に遊べる仕事、保母になりたいと思っています。
司会 比嘉さんはどうですか。
比嘉 いろいろな夢がありますよ。僕はやっぱり仕事しかないと思います。学校を卒業して社会に入り青年会活動をして来ましたが、やはり青年会活動をやってみたいと思います。
司会 みなさんの話には共通したものがあります。若さがあり、もっと勉強したい、今日という日を大切にしたい、人と人との関係や、社会とのつながりなどですね。そこで、みなさんの若い力、若いエネルギーを社会のためにどう役立てたいかじっくりと思い考えたいか、青年としてどう社会にこうけんするかについてなんですが
松田さん
松田(修) 私は青年会に入って活動して来ましたのですが、村の青年会の中でも楚辺青年会は組織が大きいんですが、その中での自分というものがどんなに大切なものであるかを知りました。青年会というのは、みんなが集って議論をかわし、青年会意識を向上させることだと思います。ですから、私は青年会活動を通して社会につくしたいと思います。
司会 松田さんは、
松田(博) 学校内の範囲で知りませんが、街を歩いていると貧しい人が立っているそのそばを、高級車を乗った人が通りすぎるのを見て何らかむじゅんを感じます。でも自分の力ではどうする事も出来ないというむなしさですね。ですから、どう行動すべき
司会 島袋さんは
ます。
島袋 仕事に責任を持つことですね。私の仕事は村民が相手ですから、私が休むことによって、ラブレターの配達がおくれてはいけませんから
司会 玉城さんは
玉城 社会的にどうという事は感じないが、社会の構成が個人々の集りですから自分の事は自分でやって行く、社会に迷惑をかけないということ、それが社会のためになるのではと思っています。
司会 知花さんは
知花 そうですね。社会に役立とうなどということを考えた事はありません。職場で、あの人が居るからたのしいのだ、あるいは職場が明るいといわれるようなつまり人によい印象を与えるような人になりたいです
司会 比嘉さんは、
比嘉 また青年会の話になって申し訳ありませんが、やはり私は会活動を通して行きたいと思います。卒業と同時に本土就職して行く。帰ってきたら失業するという現実です。そう言う中で青年同士が力を合わせて明るい社会を築くそれが責務のように考えるんですが