読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1973年7月発行 広報よみたん / 7頁

私のレポート 先島産業視察について

私のレポート
先島産業視察について
 去る五月、議会当局の計画による宮古、八重山の産業視察に六日間の日程で同伴させていただき、今回の視察について私の感じたことを少しばかり述べたいと思います。
 まず、宮古、上野村の土地改良事業(国庫補助によるパイロット事業)と宮古一周コースによる産業視察を致しましたが宮古は広大な耕地があることと、山という山がほとんどなく平地でキビ作が八〇パーセント以上も占めているように感じられました。しかし、全耕地の四〇パーセント程度は放置状態となっており、これは現実の農業では生活できないとのことで農業を捨て本島や、本土に就職、出稼ぎ等による離農者が多くなっているように本島以上の農業のきびしさが伺われました。
 八重山は宮古に比べて、キビ、パイン、水稲の主要作物がある関係で耕地の放置は少なく、利用度は高いように思われた。しかし移住地に行くにしたがって空地、空家が多く耕地の放置もかなり多い。とくに野底(栄部落)は廃墟状態で、本村より移住した数十戸の移住者は現在ではただ四戸しか残っておらず底知れぬ悲惨の思いがいたしました。
 先島の農業視察で感じましたことは、本島より以上の農業に対するきびしさのあることが第一に感じられた、それと、そ菜栽培も本島や本土に出荷するにしても運賃が加算されるし、地域間での需要程強の販路の少ない関係で本格的な農業ができないでいる。
 先島の農業事情を考えた場合、本島の農業はまだ余裕があるように感じられました。
 本村でもキビ作だけにたよらず、適地適作といわれているように、本村の農業を発展させるためには、地域に適する換金度の高い作物の選定をはかり、調和の取れる経営方式が最も安定性があると考えられます。
村経済課長 上地芳雄

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