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1976年5月発行 広報よみたん / 6頁

キビ搬入マンサンを祝 今期生産実績1万5164トン

キビ搬入マンサンを祝 今期生産実績1万5164トン
 読谷農協(山城幸成組合長)では先に昭和五〇年~五一年期のさとうきび収穫を完了し、その収穫完了祝「マンサングワー」を去る四月十四日農協ホールにおいて開いた。
 会場には、キビ生産者をはじめ農協職員、その他関係者多数が出席し、今期の収穫完了と来期の方策を祈願し盛大なマンサングワーが開かれた。
 今期のさとうきび搬入実績は約一万五千百六十四トン。これは、当初予想生産高を一六四トン上まわるもので、その達成率は一〇一%となっている。
 今期搬入実績が生産高予想を上回ったことは、さとうきび成長期に適度の雨量があり、台風の直接被害がなかったこと、また生産農家が肥培管理に充分配慮したことが増収の主な原因となっている。
 今期生産高を前期生産高に比較すると約二千七五七トンの増収が見られ、その伸び率は二十二・二%である。これらのきび生産農家数は字波平区の一三一名を最高に高志保区の九一名、長浜区の七九名、村全体では七五〇名のキビ生産農家がいる。
 また、今期のキビ搬入金額はトン当り一万六千百円で総額しめて二億四千四百十四万六千円也、前期実績より五千八百四万三千円多い三十一、二%の伸び率となっている。
 字別で見る搬入高ベストスリーは波平区の二六〇二トン(前期より四九八トン増加)、楚辺区の一七〇五トン(五九〇トン)、長浜区の一六七六トン(一二三トン)である。一千トン以上搬入した部落は高志保区(一、四〇三トン)、宇座区(一、六九六トン)、瀬名波区(一、二四九トン)など六ヶ部落。
 字別一農家当り平均生産高は宇座区の三四・七トン長田区の三二・一トン、楚辺区の二四・七トン、村全体の平均は二〇・二トンである。これは前期平均反収より五トン以上上まわるものです。また、反当り収穫は都屋区の一〇、五トンを最高に、伊良皆区の八、五トン宇座区の八トン。村平均では七トンとなっている。これを前期に比較すると反当り一・二トンの増収が見られ、前期に比べいかに豊作型であったかがうかがえます。
 過去十三年間の生産高推移を見ると昭和四一年の三万二千八百八〇トンをピークに年々減少し、最低値は昨年の一万二千四百六トンである。
 今期の個人搬入高ベストスリーは山内正俊(宇座)一〇八、九トン、仲宗根盛繁(宇座)九二、九トン、比嘉三郎(楚辺)八八、九トンです。また、四〇トン以上の生産農家は字別に見ると宇座区が十七名、楚辺区が十三名、瀬名波区が十二名、村全体では九十一名の方々が四〇トン以上の生産高を誇っている。
 来期の収穫予想は、近年の農業見直し論がうずまく中で、これまで荒ぶ地だった元畑地はほとんど開墾され、新植夏植、春植と作付面積は増大している。よほどの天候異変がない限りかなりの増収が見込まれる。
 今、キビ作農家では収穫後の株出の中耕、除草、追肥など来期の増収をめざし耕耘機のエンジン音も高らかに五月の澄みきった青空の下で肥培管理にいそがしく取り組んでいる。
※個人搬入高については、表のため原本参照。

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