読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年10月発行 広報よみたん / 16頁

1971年5月号 村民の声を無視 米軍処理作業再開 すわりこみで抗議

一九七一年五月号
村民の声を無視 米軍処理作業再開 すわりこみで抗議
村内にある、米軍不発弾処理作業が村民の即時撤去せよとの声を無視して再開された。
 長浜、座喜味区民をはじめ、村、議会の再三の撤去要求を無視して強行されたことに、村、議会、村民はいきどうりを感じています。
 問題を重くみた古堅村長は二十一日に議会義員、座喜味、長浜西区の区長を交えて協議いたしました。
 地元の意見として、作業再開は、住民の生命と安全をおびやかすものであり、断じて認めることはできない。議会の決議を無視して再開する以上、最後の手段として、実力で阻止行動をすうことも辞しないという意思表明があり、協議の結果
※二二日の作業は実力で阻止する。
※座喜味の民家へ落下した破片は同処理場のものであることを認めさせる。
※二十二日は村長、全村議会議員が処理現場入口でピケをはり、作業を中止させる。ことを確認し二十二日は古堅村長、知花議長ほか全議会議員が早朝から、中止を要求してすわりこみをいたしました。
 この抗議行動に、米軍は二十二日の作業は中止する。弁務官の会見は二十三日午後二時にするとの回答があり、抗議団は、すわりこみを解除しました。
二十三日午後二時から行われた古堅村長、知花議会長外全議員、長浜、座喜味の区長と、フアリー民政官との会談で同民政官は、
※第二次大戦当時の不発弾は、今後も処理するため、読谷処理場は必要である。
※今後沖縄で集めた不発弾だけを処理する。
※二フィートから四フィートの士をかぶせて強く押えて爆破作業する
※安全規則を固く守って行う。
※悪天気の日にはさけて、よい天気の日にのみ行なう。
※今までの一回爆薬の量百ポンドを五〇ポンド以下にして行う。ただし、五〇ポンド以上の場合は村長の許可を受けて行う。
※波平清助さんの家に落下した事件は、その請求書が届いたら直ちに調査処理すると回答した。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。